あらすじ
インターネットの登場により、土地資本制の社会構造が根本的な変化を促している。本書は、来たるべき本格的な情報化社会において、どのような社会的シクミやサービスが可能なのかをプランニングしたものである。
読者と一緒に具体的に未来を創造する作業に入ったり、本書に著した「プランやアイデアを具体化してくれる人が現れることを夢見た」という著者会心の一作。
本書は、1981年に発行された「企画書」(1999年のためのコンセプトノート JICC出版局)を、2020年にバージョンアップした、まさに「22世紀のためのコンセプトノート」。
(※本書は2020/7/5に発売し、2022/1/27に電子化をいたしました)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1950年代生まれのロックな筆者が凝り固まった頭を目覚めさせるパンチを繰り出してきた!みたいな本である。
筆者の経歴がまず良い意味でおかしい。音楽投稿雑誌「ロッキング・オン」を仲間3人と創刊、パソコン通信時代は草の根BBSを運用、NIFTY-ServeのFMEDIAのシスオペ、その後はインターネットに活動を移し、コンサルティング、教育等を行っている。最近の活動だと参加型トークライブ・フェス「未来フェス」の発起人。
とにかく文章がうまい。読ませる。そして内容も地に足がつきつつも突飛。たいていの人が一面からしか見ていないとすると、その反対側を的確に見つけてそこを深堀りしていくという視座が非常に面白い。
YAMI大(闇大学)深呼吸学部なるオンラインコミュニティの文字通り黒幕なのだがその参加者がまたすごい。その求心力の一端がこの書籍からも伺える。
書籍の装丁を見て20~40年前の本だと思ってしまったのだがコロナ渦(筆者は「禍」ではなく「渦」を使うそう)中の企画・出版本とのこと。
提言については「???」がつきまくるものばかりなのだが、当たるものとは得てしてそんなものが多いし、そもそもその発想に至る経緯が勉強になるので読むと良いと思う。