あらすじ

「殺された魔物がかわいそう」
そんな声に嫌気が差して、ハンターギルドから料理ギルドへ転職した最強ハンターのゼレット。
最初の獲物はＡランク魔物の三つ首ワイバーン！
しかし、ゼレットは依頼を拒否してしまう！
果たして彼の真意とは!?
そして三つ首ワイバーンのハントの行方は!?

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三つ首ワイバーンの回。

お話としては、ゼレットが三つ首ワイバーンの依頼を受けて仕留めるところから、回収して解体を見学して、美味しくいただくところまでです。

1 巻はそんなに特筆することもなかったのですが、この 2 巻は思ったより全然面白かったです。1 巻で脱落せずに 2 巻も購入しといて良かった。

まず、主人公のゼレットが良いキャラしていますね。チート級の有能ハンターでありながら、安全のために魔物の情報を公開しようと提案する（ハンターギルドではできなかった）あたり、合理主義ってだけでなく基本的には良いやつなんだろうなと思いました。あと、受付嬢のオリヴィアがめっちゃ可愛いですね。出番も多く、番外編でも優遇されていて、非常にありがたい。その分、ヒロインであろうパメラがだいぶ空気ですが。

そして、メインである魔物食のところも、描写と解説が共に丁寧で良い。ちゃんと美味しそうだし、解説もファンタジーでありながらちゃんと辻褄が合っていて、なるほどと思わせるような内容になっています。例えば、野生の魔物だから食用に育てられた牛には味で劣るとか、それでも魔物食が選ばれる理由があるとか。今後も、どんな魔物食がみられるのか期待です。