あらすじ
舞台裏で渦巻く愛憎と野望。レジェンドの傑作、初文庫化!
島崎藤村の名作小説『夜明け前』が企業メセナ公演として舞台化された。ところが千秋楽のクライマックスで主演・浜島香苗が服毒死。警察は自殺と断定、捜査を打ち切ってしまう。
他殺の疑いを拭い去れず、弟の祐介は9年後、姉と同じ劇団に入団。事件当時メセナを担当した宇佐美の娘・笛子の協力を得て、かつての関係者を訪ねるが、またも悲劇が……。
初文庫化を記念し「文庫版のあとがき」を特別掲載!
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Posted by ブクログ
島崎藤村の『夜明け前』が舞台化。千秋楽公演で主演・浜島香苗が服毒死。警察は自殺と処理するが、9年後、香苗の弟・祐介が姉と同じ劇団に入団し、事件を調べ始める。事件当時、舞台を企画した三ツ江通産の社員・服部恵理と宇佐美の娘・笛子の協力を得て関係者を訪ねるが…。またも悲劇が。
瓜生慎の義父の会社・三ツ江通産が出てきたし、もう少し軽い感じかなって思ったけど、割と暗めの結末。
Posted by ブクログ
舞台上演中に服毒死した主演女優。本当に自殺だったのかと疑問を持った弟が調査を始める。タイトルにも含まれる島崎藤村の『夜明け前』と演劇業界の裏側を描きながら、真相に迫っていくミステリ。
謎とヒントのバランスがとても絶妙で読んでいて自分も謎解きを味わうことができました。そして登場人物もとても魅力的で・・・そして結末には涙でした。
TVドラマを観るように一気読みしてしまう面白さでした。