あらすじ
広島の空に「ピカッ」という文字を飛行機雲で描くなど、アートシーンの最前線を疾走するChim↑Pomのフロントウーマン・エリイ。新しい「にんげん」を子宮からドゥルンと送り出して母になるとき、この世の光が見えてくる。芸術家のたった一度しかない体験を躍動することばでとらえた鮮烈なドキュメント!
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Posted by ブクログ
詩的かつ痛快な文章。パンチラインの連続でした。
専門ではない人が文章を書く時に見え隠れするある種のあさがとさのような匂いもなく、その独特の思考回路の一端を垣間見せてもらえた気がしてスペシャルな気分になりました。
改めてゆっくりと読んで、知って、拒絶反応が起こらない程度に自分と接合してみたい、ものの見方。
でもやっぱり追い付けない。
人を吸い込む人の側から見た有象無象の世界は刺激的です。
Posted by ブクログ
「らしさ」でしかない本。どの言葉にも飾り気がなく、エリィちゃんの血となっている聖書を模した表現も素敵でした。
「死」への感じ方や震災との向き合い方など、エリィちゃんにしか持ってない、独特な言葉選びとだらしなさが羨ましくもあり、読んでいてさっぱりした。
会ったこともないが、エリィちゃんのことが大好きになった。一方的に。
Posted by ブクログ
すごい。半分読み終わったくらいから、最後まで読み終えるのが一瞬だった。独特の文章で唯一無二。前からChim↑Pomは好きなアーティストで展示は見に行っていたけど、エリイさん個人がどのような考えや生き方をしてきたのかしている人なのか全然知らなかったのでそれらに触れられる内容とも思う。こうゆうアーティストが日本にいるということが希望だな。素晴らしかったです。