感情タグBEST3
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すごい壮絶な人生を送った人
正直、高岡智照尼さんは知らなかったけど
こんなにも、普通の人とはかけ離れた生活をしてた人がいたのかと驚きました。
どこで人生が狂ったのか?
と何度か自問したと思う。
幼少期に母親を亡くし父親は行方不明
叔母の家に引き取られる。
この時点で、叔母にいじめられとか普通ならあるが、それがなかったのが幸い。
叔母の娘は駆け落ち、息子は徴兵
叔母との質素や二人の生活が始まる。
突然、父親が現れ見たこともない綺麗な着物を見せられ、そそのかされ芸妓として売られる。
叔母に別れを告げることもなく、家を出てしまう。
ここからが人生の狂う始まりだったのか?
その後、浮気をしたと疑われ14歳で小指を切り落とし身の潔白を証明するために小指を送りつけたり。
歌舞伎役者と1日だけの恋をしたり
妾となったり
社長夫人
同性との恋
映画女優
自殺未遂
波乱な人生の後は、38歳で仏門へ
売れっ子芸妓が、仏門へ入るまでの壮絶過ぎる人生でした。
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「綺麗な着物を着せたる」
父親の言葉に誘われ騙されて、12歳で花柳界に売られた。高岡智照尼の壮絶な人生を、史実を元にフィクションとして描いた本。
窪美澄さんの本は初めてだが、とても読みやすかった。大人達の思惑に翻弄されながらも、そこで生きていくしかなかった少女。心の機微が痛いほど伝わってきた。
「芸妓稼業は苦界(くがい)のつとめ」
「女のくせに。 芸妓あがりが。」
生きづらい時代を駆け抜け、最後に選んだ道は、"女ではなく一人の人間として生きる"こと。
「女とは何か」「女の自立と自由」について考えさせられる一冊でした。
装画(鉛筆画)が素敵で、思わず見入ってしまった。
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実在する方。
12歳で父親に騙されてついて行った場所が大阪のお茶屋。とても美しく、売れっ子芸妓となり波瀾万丈な人生を送られた。情夫に自分の気持ちを伝えるために自分の小指を切り落とし、その事が世間で有名になってしまう。38歳で尼となる。98歳没
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これほど、女の業というか、艱難辛苦の人生ってあるだろうか。
産みの母をすぐ亡くし、伯母に引き取れて貧しいながらも茶店で成長できていれば…と思わずにいられない。
きれいな着物を着られる、そんな子ども心につけこんで250円で芸姑に売ったろくでなしの父親。
顔立ちが良かったからか、男性の絶えない人気芸姑に。
左手の小指を自ら切ったというエピソードが有名みたいだけど、初恋に近い歌舞伎役者との一回の逢瀬が忘れられなくて写真を手鏡に貼ってあったのを結婚する相手が見て嫉妬に狂い破談に。睦ごとの時に噛んでくれて大事な小指の先を切ってもう、なんとも思ってないと証明したかったのか。
でも、やはりそこまでするのは軌道を逸してる。
旦那になる(落籍させてくれる男)はみなやたら嫉妬深かったり、暴力を振るったりグズ野郎ばかり。
確かに大金を使って自分のものにし、渡米したり映画にも出演するという茶店をしてる人生だったら考えられない体験もできたわけだけど。
イギリス(学ぶために寄宿学校に入る)でのイルムガルドとの恋愛と別離。
帰国してからの主演女優としての映画出演。その時の相手役とも懇ろに。
顔立ちだけでなく、魅力的な人だったのだろう。
捨てる神あれば拾う神ありで、貧しいながらも自分の子と別け隔てなく育ててくれた伯母、原稿を買い続けてくれたり、引っ越しのお金も用立てくれた出版社の嶋中。
見返りなしに丁稚のように世話をしてくれる善三。
38歳で仏門に入ってからは心穏やに過ごせたんだろうか。
明治、昭和、平成、と生き抜き98歳で死去されたとのこと。
あの優しい伯母が「あんた、いままでようけ、がんばったなぁ」と迎えてくれたであろう。
同じく作家から出家した瀬戸内寂聴が書いた彼女のことを書いた「女徳」も気になる。
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高岡智照尼と言う人を知らないままで、読み始めた。
前半は、あっという間に引き込まれてしまった。
後半に入る頃から、よりスピード感のある流れに。
瀬戸内寂聴さんをチラッと思いながら、読み進めたのだけど、高岡智照尼をモデルにした小説もあるらしい。
俳句、文筆業に取り組んでいるころから、取り巻く人たちの暖かさに救われる。
この辺りから、尼僧になるまでの書き方も比較的さらっとしていたかと思う。
本当なら、倍のページ量でもおかしくないとも思ったけど、凝縮されている方が結果的によかったとも。
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女は強し
ってな事で、窪美澄の『朱より赤く 高岡智照尼の生涯』
高岡智照尼の生涯の史実を元にしたフィクション。
壮絶な人生を駆け抜けると言うのか、幾多の高い壁を飛び越えて行く生き様に感銘を受けるね。
女性にとって生きていくのに非常に厳しい時代に果敢に立ち向かって行く強さは並大抵じゃ無いよな。
そんなわしは全然足元にも及びませんわ
内容は壮絶じゃったけど、窪美澄と言うフィルターを通して読むと淡々とした内容で、美澄臭は無臭と言った感じで、窪美澄を味わいたいと思う人には物足りなさがあるかな……
瀬戸内寂聴を思って読むと、高岡智照尼さんをモデルにして書いた本を出しとるみたいじゃね。
機会があれば読んでみよ
2022年37冊目
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幼い頃から周囲の煩悩に人生を左右され、最後は自分の煩悩を断ち切って生きていくしかなかったのか。女性に対するこの時代の男性の価値感がひどすぎる。現代において少しは良くなっていると信じたい。窪美澄さん、好きな作家さんなのですが、湿った感じが初期の頃より薄れてきて少し寂しい。
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父親に売られて舞妓になってから、いろいろな男性と出会い、最後は仏門に入った実在の人物のお話。
おもしろかったけれども、極端な人生に、もう少し他に道はなかったのか?という思いもした。
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大正から昭和にかけての時代、舞妓として親に売られてから波瀾万丈の人生を送った女性の物語。
自分の意思だけでは、どうにもならなかった人生。
実話ベースなので爽快な逆転ホームランもない。
幸せとは言いがたい彼女の生き方を黙って見ていることしかできないとはいえ、切ない気持ちになる。
今はもう昔、の話なのだろうか。
舞妓さんの裏の世界などは少し前に話題になったが、もしかしたら今でもこうした悲劇は残っているのかもしれない。
今年の読書はとくに、時代や男たちに翻弄され、自分の望んだように生きられなかった女性の物語に多く出会ったように思う。
抑圧された女性の話は、現代の我々にも完全に他人事とは言えず、つらい気持ちに感情移入することが多かった。
来年は今年の分も、女性が思いっきり活躍できる痛快な小説を読みたいな!
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主人公の生涯の濃密さにしては少々急ぎ足。
もう少し丁寧に書いてあったら
もっと感情移入できたかも。
明治の終わり頃からのこの時代、
男は身勝手で女は耐えるという図式のみでは少々物足りない。
男も女ももっともっと葛藤はあったはず。
瀬戸内寂聴さんの「女徳」のモデルとか。
寂聴さんならどう描くか読んでみましょうか。
それにしても大変な前半生でした。
尼になってからの後半生、長生きされたと聞きますが
高岡智照(たかおか ちしょう、1896年4月22日 - 1994年10月22日)は
はたして穏やかに過ごされたのでしょうか?
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実在した人物「高岡智照尼」の半生を描いた小説。
12歳で父親に苦界に売られ、舞妓芸奴として時には身体を売り、14歳で失恋のけじめに小指を詰め、実業家の妾となり映画俳優となり、文章を書き始め、ついには出家する。
大正から昭和という時代において、女性はなんと生きづらかったのか。男たちの野蛮なこと。現代はすたれてしまったかのように思えるが、それでもシングルマザーの生きづらさが日本貧困化の象徴であるように、やはりまだまだ女性が生きづらい国であるということ。
俺たち男がしっかりしないと、きちんとしないと、いつまでも苦界は続いていくんだということ。「こういうの苦手」という気持ちは正直あるけれど、少しずつでも自分の行動や意識から変えれるところは改善していこうと思う。
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高岡智照尼の得度するまでの人生。父親に売られてというのはよくある話だが、非常に美しかったので舞妓としてもてはやされ、プロマイドになったり女優をしたり、勿論男は次から次へと現れ毒婦とまで言われた。アメリカにまでいく波乱万丈のバイタリティ、運がいいのか悪いのか分からなくなってくる。
小指を切り落とすのも江戸時代じゃあるまいしと思うが、まだ14歳の舞妓なら仕方ないのかもしれない。男に流されているようで案外したたかに生きてある意味あっぱれである。
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実在の人物を描いている小説。ひとりの12歳の女の子が花柳界に入り、波乱万丈な日々が続き、その後は仏門を叩く所で終わっている。少し物足りないような終わり方でしたが、窪さんは淡々とこの女性の人生を受け止めつつ、極力私情が入らないような書き方だと思いました。もし、本当に高岡智照尼の事を知りたいと思ったら、やはり本人の自著を読むべきだと思いました。
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窪さんにしては珍しい、明治から昭和にかけて、実在の人物を描いた小説。人気芸妓を経て、38歳で尼僧になった高岡智照尼、芸妓時代の名は照葉(小説では琴葉)の、子供時分にお茶屋に売られてから、出家して尼僧になるまで、大阪から新橋、そして、米国にも渡った、波乱万丈の人生。なのだけど、これだけの数奇な運命、20余年の激動の足跡が、200ページちょっとで描かれるため、幾分、早足の感は否めない。未読だが、瀬戸内寂聴さんが、同じく高岡智照尼のことを書いた小説「女徳」が、600ページ超の大作というのに比べてどうなのだろう。
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奈良の伯母の家で手伝いをしていた12歳の頃、道楽者の父親に連れられ、大阪で舞妓として売られてから…
気づけば、芸妓をし、見受け前に罵倒され自ら切った小指を差し出す。
その根性には、誰をも黙らせたのでは。
そこまでの数年でも壮絶な気がした。
それからも社長夫人になったものの、決して愛されることはなく、無理矢理映画女優にされたり…
とうとう、命を絶とうと自殺をはかる。
それでも楽に死なせてはくれない。
最後には、奈良の地に戻り、原稿を書いたり、句を詠んだりするが38歳で出家する。
短くも太くてとても濃い女としての流転の日々。
それは、美しさがそうさせたのか…。
美しいとは、罪なのか。
とても激しくて、苦しい生きかただと思った。
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明治大正の人気芸者・照葉をモデルにした小説。
瀬戸内寂聴さんオマージュかしら?
・・・初トライの作家さんながら、
たぶん、合わないだろうなぁと、予感していた。
直木賞候補となった『じっと手を見る』の紹介で
感じたのだけれど、その通りだった。
少なくとも、わたしは、こういう男女のドロドロが苦手。
しかも、これ、中途半端なドロドロな気がする。
これじゃ主人公の琴葉に共感できない。
出家する意思も、何だかよく分からず。残念。
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高岡智照尼を知らなかったので、すごく興味深く読ませていただきました。死にたいと思いながら何度も死を選びながらも長く、とても長く生きた女性なんですねwikiより。
高岡智照についつ知りたくはなったけれど、この小説はあまり読ませないかなぁ。史実をもとに淡々と進んでくだけで中途半端だったような。もっと歴史の人を元に描くのなら、もっともっと掘り下げてあげないと…なきもしました。