【感想・ネタバレ】「書き出し」で釣りあげろのレビュー

あらすじ

後半から面白い作品は、そこまで誰も読み進めてはくれません。数ヶ月、数年かかった力作、大切な作品だからこそ書き出しで読者に見限られたくない。そんな不安を払拭させてくれる必読書です。
―― 肥前文俊 (ライトノベル作家/「書き出し祭り」主催)

はじまりよければ全てよし!
小説の「書き出し」に特化した唯一無二の物語執筆術、ここに登場!

名作に共通する揺るぎない事実、それは「書き出し」がすぐれている点です。やっとの思いで書き上げた作品なのに、文学賞に応募しても審査を通過しない、小説投稿サイトでアクセスが伸びない、同人誌を作ったものの手にとってもらえない……もしかしたら大多数の読者や編集者は、最初の数行で読むことを止めてしまっているのかもしれません。

本書では、オープニングシーンを構成する10の要素を細かく分析し、レイモンド・カーヴァーやガブリエル・ガルシア゠マルケスといった一流の作家たちによる多種多彩な作品を例に、その書き出しのどこがどのようにすぐれ、なぜ読者を惹きつけるのかを具体的に解説していきます。また、きっかけとなる出来事を作りあげるための詳細な手順や、バックストーリーを詰めこみすぎるといったよくある失敗を避けるコツ、オープニングシーンの適切な長さや場面転換の方法、登場人物の紹介や伏線の張り方に加え、多数の出版エージェントや編集者からのアドバイスも聞くことができます。

名作の書き出しのみを集めた書籍や特集などはあるものの、具体的に何をどう書けば良い作品になるのか、オープニングがどれほど重要な意味を持つのかを詳細に説いた書籍はこれまでありませんでした。本書では、読者が思わず唸る物語の書き出し方について指南する、唯一無二にして絶対的な一冊と言えるでしょう。

書き出しの一文から読者を引き込み、思わず最後まで読んでしまう物語の書き方を伝授した、ありそうでなかった「はじまり」の書き方指南書です。

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書き出しの指南書

伊坂幸太郎氏の小説のようなオシャレな書き出しの書き方の本ではなく、(「心をとらえる最初の一文」と作者が言うような例文は引用されていますが)物語に引き込むための書き出しについて解説された本です。作者はストーリーが何についてのものであるべきかをシンプルに「トラブル」と説明しています。この「トラブル」を要約ではなくシーンとして描き、きっかけとなる出来事、最初の表層の問題、最初の表層の問題の帰着点、核心の問題、核心の問題の帰着点、と順番に深めて書いていくというのが、この本の要点です。良書だと思います。

#タメになる

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2026年06月07日

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