【感想・ネタバレ】ゑびす殺し(電子復刻版)のレビュー

あらすじ

「ゑびすだァ、ゑびすじゃねぇか!」やつがれは、同町内の古株刑事・広田勘蔵を誘って、ケイヅ釣に行った。釣り上げたのが、正真正銘のゑびすの土左衛門だった。水死体は白い狩衣をまとい、大きな黒鯛(ケイズ)を抱えこんで、七福神のゑびすそのものだった。水死体の身元が割れた。兄が見つかったのだ。兄は色黒で大黒天とそっくりの恰好の闇米屋だ……(「ゑびす殺し」)他、著者の博引旁証の奇想世界作品集。

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Posted by ブクログ

諸作家へのオマージュ、夢野久作とか、小林多喜二とか、にささげたものださうである。
 諸作品がなんか、いい感じで怖い。
 小林多喜二が「タンポポの根のような」うんこをひってどうのとか、森鴎外が死体安置所で水泳大会する死体に辟易したりとか、クーロン城の、水が落ちる通路とか、さう言ふのが怖い。

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2018年03月28日

Posted by ブクログ

荒俣氏の貴重な短編創作小説集。
コンスタントに短編書けるのでしたら短編の方が向いておられるのでは荒俣氏。もっと読みたい。

表題作ほか「長生譚」「迷龍洞」「蟹工船」「恋愛不能症」収録。
「迷龍洞」は今は亡き九龍城砦を舞台とした幻想譚。小風鈴たん萌え。

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2012年02月10日

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