あらすじ
しみじみと妻の出腹を見つめたあとで、自分の出腹に目をやって、これじゃオレたちバラバラだと嘆く今日このごろ……。中高年を題材としたテンポのいい毒舌漫談で、一躍人気者となった漫談師・綾小路きみまろ。PHP研究所から出版された処女作『有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房』は、単行本と文庫をあわせ、40万部突破のベストセラーとなった。本書は、いわばその続編。しかもブレイクまでの「潜伏期間30年」で培われた著者ならではの人生訓が、漫談の名調子で語られるユニークな一冊。「ブレークとブレーキは紙一重」「女房も趣味も骨董がいちばん」「どんな大金持ちでも人生の最後は人任せ」など、大いに笑えて心いやされる金言・名(迷?)言が満載されている。満足度120%の“きみまろ人生劇場”へようこそ!!
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Posted by ブクログ
大ブレイクした2002年の翌年に出た単行本『きみまろ流』の改題文庫版。ステージトークはもちろんおもしろいが、活字で読んでもおもしろい。
50歳を過ぎてからの大ブレイク。それまでの30年にわたる低空飛行のこと、観光バス相手のプロモーション、きみまろ流の人生哲学についても書いている。カツラの話や息子の東大医学部進学のことも出てくる。1章だけ、爆笑ライブもある。
巻末の解説はアナウンサーの安住紳一郎。師匠の斎藤孝にならって、きみまろのことばのリズムを的確に分析している。
Posted by ブクログ
主に、きみまろの半生が書かれていました。
きみまろって、ジジババに受けているっていうイメージが大きかったのだけれど、この本を読んで、なんてまじめな人なのだろうと胸を打たれました。
きみまろの言うように、「要領よく生きられればいいのかもしれないけれど、そうはしたくない。自分の信念を貫きたい」という気持ち。なんかちょっとわかる。
人にこびたり要領よく生きなくても、時間がかかったけれども世に出てたくさんの人に愛されているきみまろが、とても実直でよい生き方をしている人だなと考えさせられた。
なかなかどうしていい本だった。
Posted by ブクログ
「こんな女房に誰がした?」4
著者 綾小路きみまろ
出版 PHP文庫
p40より引用
“「諦めずに、同じことを続けていれば、
いいこともある。」”
中高年を題材とした漫談で有名な著者による、
下積み時代の経験を活字にした一冊。
2003年に刊行されたものの、
改題文庫版。
ネタでもおなじみの中高年夫婦の事から、
自身の今後の身の振り方についてまで、
しみじみと書かれています。
上記の引用は、
著者の父親がよく言っていた一言。
何事もやめてしまわないで続ける事が、
一時上手く行ってサッとやめるよりも大切と言う事でしょうか。
潜伏期間30年と謳う著者がこの言葉を使うと、
大変説得力を持つというものです。
いろんな若手が出ては消えていくお笑いの世界で、
派手に目立たずとも長年継続してきた著者の一言一言は、
しっとりとしていながら明るくおもしろく、
考えさせてもらえます。
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