あらすじ
バイオエシックス(生命倫理学)とは、1970年代以降、生命科学のめざましい発達に伴って生まれた新しい学問である。医療技術について、その安全性や許容基準を判断することを目的に、欧米圏を中心にして成立した。 従来のバイオエシックスの原則は、「成人で判断能力のある者は、自分の身体と生命の質について、他人に危害を加えないかぎり、自己決定の権利を持つ」ということであった。
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Posted by ブクログ
生命倫理学の基礎として、医学者以外の立場で整理したものとして貴重である。
医療については、医者が専門家なのだから、医者が決めるという傾向が強かった。
自己決定権の大切さを提起している。患者の権利の章もある。
本書は、一つの立場であるので、医者、看護婦の医療従事者の視点での情報も合わせて読むとよい。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「成人で判断能力のある者は、自分の身体と生命の質について、他人に危険を加えないかぎり、自己決定の権利を持つ」というのが、従来のバイオエシックス(生命倫理学)の原則であった。
しかし、私の遺体についての決定権を持つのは私なのか家族なのか?
クローン人間の製造はなぜ規制されなければならないのか?
等々、最新技術が提起する様々な課題は、もはや、従来の自由主義・個人主義では判断ができない。
本書では、これらの問題の複雑な論点を整理し、バイオエシックスの新たな枠組みを提示する。
[ 目次 ]
序章 バイオエシックスとは何か
第1章 脳死と臓器移植
第2章 性と生殖の倫理
第3章 クローン人間の練習問題
第4章 患者の権利
第5章 遺伝子治療と人類の未来
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