【感想・ネタバレ】秘書の片想い 富豪一族:知られざる相続人 Vのレビュー

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

富豪一族:知られざる相続人シリーズ五巻目。
フォーチュン家の知られざる相続人たちが織りなす愛の物語。
一族のはみ出し者キャメロンの息子ジョナスがヒーロー。キャメロンの子を宿したジョナスの母親は、キャメロンに捨てられたあとジョナスのために再婚するが、その男によって精神的虐待を受けて亡くなったという過...続きを読む去を持っている。もちろんそんな境遇になってしまった原因であるキャメロンを憎んでいる。だがジョナスの存在を知ったフォーチュン家から招待されて一族として招き入れられた。そのパーティの席に持参したワインに仕込まれた毒によってキャメロンの弟ライアンが病気になり、その殺人未遂容疑をジョナスはかけられてしまう。
まずアメリカの司法ってそんなに簡単に容疑者を特定して逮捕してしまうのかな、と。持参したワインに毒なんて、捕まえてくださいと言わんばかりで真実味に欠けるし、なにより確固たる動機もない。それなのにいきなり逮捕はないと思うのだけど。時間が経っているから難しいかも知れないけど、ちゃんと現場検証をするべきだし、証拠のワインがパーティまで開栓されていなかっただろうこととか、そのあたりは疑問点が多し。もっとも重要なのは犯人捜しではないので仕方ないのかも。
で、留置場に入れられたジョナスを保釈するためにサンフランシスコからやってきたのがタラ。ジョナスの秘書でジョナスにずっと恋心を懐いている。テキサスへの訪問でジョナスとの間を進行させたいと思っている。17歳の頃からのタラを知っているジョナスはいつも紳士的な態度で接していて、恋愛対象としてタラを見ていない。それをなんとかしようと奮闘するタラ、なんだけど、それはお約束のようにジョナスもタラを意識するようになって関係を結ぶ。けれどジョナスはフォーチュン家を信じていないし、結婚にも否定的。それに対してタラは自分の家族と同じようにフォーチュン家にも絆があると思っているし、結婚して幸せになりたいと考えている。そこまで違ったら別れたほうがいいんじゃないかと思うのだけど、結局、タラがいないと公私ともに駄目なことが分かってジョナスがタラに求婚する。
まあなんだかんだあってもフォーチュン家への信頼をジョナスも感じるようになるわけなので良かったのかな。ちょっとタラが良い子過ぎるような。家族の形は様々あるし、何十年と積もり積もった不信感をそうあっさりと覆せるわけはないので、強引にフォーチュン家との関係を修復させ過ぎているような気もする。あとミランダの双子の父親が「知られざる相続人」シリーズにはちょこちょこ登場していたのだけど、この巻では双子のことも明らかになってミランダと結婚することに。解決済みだから良いけど、双子にとっては捨てられて苦労しなければならなかった元凶がほいほい現れるのは忸怩たるものがある、んじゃないの。

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