あらすじ
挙式前日に婚約者パウエルを親友に奪われ、壊れてしまうほど傷ついた9年前。心の痛みを癒せぬまま彼を愛し続けたアントニアは、不治の病を宣告されて…。★九年前アントニアは、ワイオミングの故郷の町で、大学進学と、恋人パウエルとの結婚を控え、希望に満ちた日々を送っていた。そのさなか、父の友人を愛人にしているという噂を立てられる。噂を信じたパウエルは、挙式前日に婚約を破棄したうえ、噂を流した彼女の親友と結婚してしまった。傷心のアントニアは故郷を逃げ出し、いまは、アリゾナで教師をしている。二度と帰るつもりはなかった、医師から不治の病にかかっていると宣告されるまでは。
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Posted by ブクログ
今まで読んだ中で一番鬼畜ヒーローかも。ダイアナヒーローは、自分の負の感情を認めるのが嫌でヒロインにぶつける人が多いけど、彼は子供にまでぶつけてて、そこに不快感。
ヒーローはヒロインの親友に騙されて婚約破棄。勢いで一夜を共にして妊娠したため、婚約破棄後1カ月で結婚する。
ヒロインは親友に騙されるはヒーローに信じてもらえないは、親友の嘘であばずれ扱いになってしまったことに居たたまれずに、遠くの大学に進学。
9年後再会。
親友は死んで、ヒーローは成功を収め、ヒロインは教師に。
ヒロインは病気のため、故郷に帰り、ヒーローの娘の担任になるが、ヒーローの娘が末恐ろしいくらいの嘘つき娘。
でも嘘つき娘になったのは愛されてないから。傷つきたくなくて嘘を付き続けると言う悪循環に陥っている哀れな娘なのです。
教師になった(子供好きの)ヒロインが子供に無関心というかネグレクトしているヒーローに愛想を尽かさないのが本当に解せない。
ヒロインが聖女のように優しいのかと言えば、裏切り者にそっくりなヒーローの娘にはそっけないなど、けっこう人間味あふれる感じなんですけどね。
物語の視点はヒーロー・ヒロイン・ヒーローの娘。
原題は直訳すると「マギーの父親」なので、娘も主役の一人なんでしょう。
日本題もセンスいいなと思います。
終盤、娘がとんとん拍子で幸せになっていくから後味は悪くないけど、ヒーローは今後の人生しっかり償えよと言いたくなる作品です。