【感想・ネタバレ】プレイボーイの復讐のレビュー

アニー・ウエスト / 藤村華奈美

カリーは十代で両親を亡くし、ギリシアにいるおじに引き取られた。だが、おじの会社を救うため十九歳で初老の男性と政略結婚させられ、夫婦生活もない数年を耐えたあと、夫の死により自由の身になった。ギリシアに戻り、自立の道を探っていたある日、ダモンと名乗る男性と知り合い、愛される喜びを初めて知る。セクシーな肉体だけが取り柄の彼と、将来をともにするつもりはない。でも、信じられる人を見つけた今、もう少しだけ彼と一緒にいたい。そんな折、おじが新たに娘を政略結婚させようとしていることを知り、紹介された相手の男性を見てカリーは言葉を失った。傲慢そうな笑みを浮かべたダモンがそこに立っていたのだ。■情熱的な作風が評判のアニー・ウエストがギリシアを舞台に描く、愛と憎しみの交錯するストーリーです。不運な人生を送ってきたカリーの初めての恋のゆくえははたして？

[ブクログ · ★★★☆☆]

傲慢街道つきすすんでるヒーローだけど、ラストのヒロインからのやりきれないどうすることもできない告白を聞いたときの心情を察すると、許せちゃったかも。。。
（Rｰ2503）

[ブクログ · ★★★☆☆]

普通のR
話のタイプで言えばサラ・モーガンの「仮面の花嫁」系かと。
でも、ヒーロー・ヒロイン共にお互い相手の言動を勝手に解釈して、勝手に怒って、ハイテンションにぶつかってばかりで深みが無い。ヒーローのヒロインへの復讐動機も根の浅さに呆れるし（他にヒロイン伯父への復讐もあり）。切なさとかじれったさとかを感じられなくて、良い意味での傲慢ヒーローではなく、ただ横暴なだけ。
終わりの方はヒーロー・ヒロインの境遇に同情できるようになり、また人格の良さも出てきたのでよかった。