あらすじ
漫画家・花沢健吾の初期短編集。
未発表の処女作を含む短・中編7作品を収録!!
収録タイトル:
『墓穴』('97年)
『退屈な月』('99年)
『ジョニィからの伝言』('00年)
『ラウンドガール』('03年)
『なで☆シコ』('07年)
『チンパー』('09年)
『人生かやの外』('12年)
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Posted by ブクログ
初めて描いた読み切り漫画から時系列準に構成されていて、変化が伺える。驚くのはほんの数本で長編作家になっていて、何本もネーム段階でボツにしていたのかもしれないけどすごい。最初からずっと絵がとても上手で、アシスタント経験もとても重要な修行期間だったのだろうと推測する。
アシスタントを経ずに漫画家になった人とアシスタントを経験している人とは大変な違いを感じる。アシスタントを雇うほど仕事をこなしている立派な先生の背中を見てある一定期間を過ごす人の方が出世する場合が多いようだ。
切り取り方がかっこよくて文学性を感じる。長編漫画をずっと描き続けている人は往々にして読み切りが薄味であまり面白くない場合が多いけど花沢さんの読み切りはとても面白い。もっと読みたい。
Posted by ブクログ
あまりにもセックスとオナニーばかりで笑ってしまう。
絵柄。設定。このふたつが絶妙だから魅力がある。
ここで終わるのが残念!! というものばかり。
墓穴
退屈な穴
ジョニィからの伝言
ラウンドガール
なで☆シコ
チンパー ◇地味なのにスカート短い亀井さん。
人生かやの外
Posted by ブクログ
1997年から2014年の読み切り作品を時系列で掲載してあり、花沢健吾の画風、画力の変遷が見て取れる。
扉にその年の出来事が羅列してあるのがなんかおしゃれ。
ショートカット好きなのはよくわかったが、かわいい女の子を描くのがあまり得意ではない作家だ。「女子アナ」という概念も好きなのだろう。
初期の短編は「鬱屈した人生に突然優しい女性が現れる」という最近のアニメなどでもよくある設定が多いが、あまり下品にならず納得感のある話になっている。(かわいい女の子が描けないせいかもしれない。)
描き下ろしの「人生かやの外」。
卑屈でマイナス思考で文句ばっかり言ってるいつもの花沢健吾の主人公だが、実際は人並み(あるいはそれ以上)の幸せを享受しているオチには落胆した。