あらすじ
「息子のカジムを養子にして、きみの手で育ててほしい」余命いくばくもない雇い主、ファイサルに懇願され、出産時に亡くなったカジムの母に代わって、大切に遺児の面倒を見てきたナニーのエリンは快く請け合った。ところがファイサルの死後、彼の弟でザヒールと名乗る男性がアラブのクバー王国からやってきた。「病に倒れた高齢の父が孫にひと目会いたがっている」動転しつつも、エリンは子供を連れてクバーを訪れた。ファイサルとザヒールが王家の一族であり、カジムが王位継承者であるなどとは夢にも思わずに。
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Posted by ブクログ
ほぼ一気読み。
ナニーとして雇われていたエリンは、雇い主のファイサルの余命幾ばくもないことを知り、彼の妻となった。
ファイサルの死後、一人息子カジムを養子とした彼女の前に、ファイサルの弟だというザヒールが現れる。
―カジムを手放しくないなら、僕と一緒にクバー王国に来るように。
ファイサルに高圧的に言われ、エリンは彼についていくことに決める。
その時、彼女はまだファイサルやザヒールが王位継承者であることを知らなかった―。
ハーレクインの定番中の定番のストーリーながら、出逢った瞬間から強く惹かれ合いつつも、立場の相違ゆえに表面は反発しあう二人の関係に、終始はらはらドキドキしました。
不幸な生い立ちを持つエリンを財産目当てでファイサルと結婚した―と決めつめるザヒールは、ちょっとイヤだなと最初は思いました。
灼熱の砂漠で燃え上がるロマンス。
やはり、こういう話はハーレクインがいちばんだと思います。