あらすじ
キャサリンの弟は無類の博打好きだった。借金に借金を重ね、家を無断で売り払い、とうとう姉の名で金を借りた。二週間以内に五千ポンドを返せなければ、私は投獄される。途方に暮れるキャサリンは、弁護士から思いもよらない助言を受けた。“死刑囚と結婚すれば借金は帳消しになる”――その法律を逆手にとって、死刑囚と形だけの結婚をすればいいという。年寄り貴族の愛人になるくらいなら、そのほうがましかもしれない。彼女は同意し、監獄で髭ぼうぼうのむさ苦しい男と対面した。ブラック・ジャック・スタンドン。追いはぎの首領だ。けれど、手枷を外された男が髭を剃って身なりを整えると、そこには優雅な物腰の目をみはるような美男子が現れた。◆「放蕩者に会いたいとずっと思っていたの」――花婿はなんと囚人!逆境を打破して幸せをつかむべく奮闘する、夢見るキャサリンの波瀾万丈な恋の行方を描きます。どうぞご堪能ください。◆
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☆3.5かな〜
控えめで自分の身分や立場をわきまえて、頑なにヒーローとの結婚を破棄しようとするヒロインは思いやりのある賢く誠実な女性で好ましい人物像です。
ヒーローの救出劇もサスペンスあって面白い。
ただ最初感じていた好意的なヒロインの心根の良さが、最後の方まで頑固に求愛を拒否していたのはしつこ過ぎるように感じました。謙虚さもやり過ぎると嫌らしく、せっかく爽やかに乗りに乗っていたお話のリズムと二人のスマートな絡み合いが段々減じらてきた印象です。
乗馬や隠れ家や舞踏会の話など、蛇足ではなかったかと。。。
個人的には、なぜ原作の「The Marriage Debt」(婚姻負債?) が「花嫁は絶体絶命」という邦題なのか疑問です。ハーレクインのお話はプロットが似ているので、タイトルって読者の興味を引くには大事ではと。。。