あらすじ
サラ・リーヴズは石油産業専門のPR会社の経営者。石油会社との契約のため、中東の王国ベハーレーンを訪れていた。オフィスビルのエレベーターで見知らぬ男と乗り合わせたサラは、その男のすべてに魅了された。精悍な容貌、日に焼けた肌……。気がつけば、彼のほうも謎めいた瞳でサラを見つめている。「ベハーレーンを楽しんでくれ、ミス・リーヴズ」彼はなぜわたしの名前を?別れ際の言葉はサラを驚かせた。だがこの先、さらに大きな驚きが待っていることを彼女は知らない。サラはそのとき、タリクと名乗るその男こそが、石油会社の経営者で、砂漠の民のシークであることさえ知らなかったのだから。★砂漠の王国を舞台に、シークが登場する物語を得意とするデイナ・マートン。広大な砂漠とオアシスの、厳しい自然が織りなす熱いロマンスを、どうぞお楽しみください。★
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Posted by ブクログ
タイトルからして、私好みの「砂漠を舞台にした、めくるめく愛」からと思いきや、、、
まったく違った、もちろん良い意味でだ。
実際は、ほぼ「ハードボイルド」風味のロマンス小説といえる。
暗殺の危険を回避するために、幼時にアメリカへ送られて、西洋人としての考え方、行動様式に慣れた砂漠のシークとアメリカ人ビジネスウーマンが砂漠の国で出逢う。
自らも大企業を率いるシークと彼女は出逢った瞬間から烈しく惹かれ合った。
だが、シークを亡き者にせんと企む謀臣のため、二人は出逢った早々から、殺戮と闘争、逃亡の連続にやむなく放り込まれー。
甘くて熱い恋愛ものを想像すると、とんでもなく裏切られる羽目になる。しかし、ハーレには珍しいキレのある闘争シーンは、まさに一つのアクション映画を見るかのようであり、別の意味で作品に没入できること請け合いだ。