あらすじ
すべては何者かの作為によって動いている。
われわれを操ろうとしているすべての権力者に
いまこそ「NO」を言うときだ!
政治家の欲得、メディアの偏向
既得権益者たちの利己主義な思惑が
コロナ禍、環境問題、教育をいかにミスリードし
この国を貶めてしまうのか――。
武田教授、憂国、挺身の緊急刊行!
はじめに 権力者に騙されないために
第1章 政治とメディアが引き起こしたパニック
政府と御用学者に操られた報道
日本ではありえない事態を徹底して煽る
パンデミックの収束をメディアは喜んでいない
報道を否定する述べる者に向けられる目…他
第2章 私しか言うことのできないコロナ禍の真実
コロナ禍の停滞は国家とメディアがつくった
陽性者を感染者としてカウントするトリック
ワクチン接種は「実験に参加する」ということ
不都合な動画はYouTubeから抹消される…他
第3章 プラゴミの情報はここまで操作されていた
人気の政治家はなぜ浅薄に環境問題を語るのか
ネガティブキャンペーンと芸能人コメンテーター
環境運動家に利用されたビニールハウス問題
科学のファクトを否定する過激団体とメディア
環境改善を叫べば「お金になる」…他
第4章 ダイオキシン、ペットボトル問題の暗部
キッチンでは毎日ダイオキシンが発生している
報道によって巨額の税金が動いた裏事情
「レジ袋を有料化」でほくそ笑んだのは誰か
石油の消費が加速するリサイクルの実態…他
第5章 世界をミスリードしたこの「名著」たち
DDTを使用できなくさせた『沈黙の春』の罪
『複合汚染』はノンフィクションか小説か
『奪われし未来』と「環境ホルモン」の誤解
「外国人は正しい」と考える日本人…他
第6章 未来の世代に作為を刷り込む教育の現場
日本だけでしか通用しない「間違った教育」
『二十四の瞳』の時代に近い文部科学省の感覚
環境問題の副読本に潜む文科省の意図
環境問題を打ち出の小槌にしておきたい面々…他
第7章 子どもたちに教えたい環境問題
「森林を増やせば二酸化炭素が減る」のウソ
森林を保護したことで増加した病気があった
石油系エネルギーはあと1万年分は埋蔵
省エネとは経済と社会の努力を止めること…他
第8章 大気汚染、郊外はこうして利用される
環境問題と「世界三大人口調整者」の犠牲者
「黄砂」と「PM2・5」はまったくの別物だ
黄砂との混同で反中国をけしかける政府…他
おわりに 支配者は「幻」をつくって支配をする
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ウミガメの鼻にストローは刺さりません。
ペットボトルはリサイクルするより新たに作った方が環境に良い。
環境問題は打ち出の小槌。
森林は二酸化炭素を吸収しない。
温暖化すれば南極の氷は増える。
冷静に科学的に考えれば当たり前のことばかり。
Posted by ブクログ
【なぜ、「考える力」が失われているのか?】
「情報を鵜呑みにするのではなく、疑問を持ち、調べ、考えることが大切」
これは「コロナ騒ぎ」で私が得た教訓である。
そして、この本を読んでこのことを再確認できた。
世の中は、「常識だと思われているが、実は間違っている」情報であふれ返っている。
なぜ、多くの人が何の疑いも持たずに、情報を鵜呑みにしてしまうのか?
それは、テレビや新聞などのメディアの影響もあるが、もとを正すと「学校教育のしくみ」に問題があることが分かった。
文部科学省が定めたことに従って、学校の先生は子どもたちに授業をしていく。
「その内容がたとえ正しくなくても」だ。
素直な子どもたちは、「先生の言うことが正しい」と思ってしまう。
著者が言っている「対話型」の授業をすれば子どもたちの「考える力」が育つと思うが、日本の学校の授業は、先生が一方的に話して子どもたちがそれを聞いているだけ、という「受け身の授業」が多いイメージがある。(もちろん全部の先生がそうだとは思わないし、科目によっても違うと思うが)
これでは、「考える力」も育たないだろう。
小、中、高、人によっては大学までの12~16年という長い間刷り込み教育を受け続け、さらにメディアにも洗脳され続ければ、「考える力」がなくなってしまうのは当然だろう。
世の中を変えるには、
「大人たちの刷り込みを消すこと」
と、
「子どもたちの考える力」
を育てることが必要だと思う。
そのためには、教育の仕組みを変えたり、他にも変えなくてはいけないことが山ほどあると思うが、まずは自分にできることをする。
SNSなどを通し、情報を発信していこうと思った。
環境問題をはじめ、他のことに関しても「真実」を伝えつつ、
「情報を鵜呑みにするのではなく、疑問を持ち、調べ、考えることが大切」
だということを伝え続けていきたい。
Posted by ブクログ
科学と真実について知りたくて読書。
インターネットのさらなる進化で10年前と比較しても我々が得る情報量は格段に増えた。
結果、何でも知っているかのような錯覚に陥っているが、実は、情報が入れば入るほど、人は自分の頭で考えなくなっていくのだと思う。いわば、思考停止状態の受け身人間が増殖する。
情報をそのまま真に受けるのではなく、疑い、比較検証し、自分の頭で考える習慣を意識して実践しないと、不誠実な人間の金儲けの道具に利用されるわけだ。
もっとも、僕もこれまで散々利用されてきたのだろうが、少しでも悪意ある情報にミスリードされたり、騙されないために常に謙虚に学び続けたい。
本書では、科学ファクトを無視する例として環境問題を多く上げている。
環境問題は、誰もが反対しづらいから利用しやすい。
環境を守るという美辞麗句を元により多くのエネルギーを浪費して利権者や特定の国を利する愚行を我々は何度繰り返せば学習するのだろうか。
第5章の『沈黙の春』は高校時代に読み、その後に少なからず影響はあったと思う。今ではDDTはプロレス技に残っているのみだ。
学説の間違いが大々的に報じられることはない(p148~)
考えさせられて熟読した箇所。
現代日本社会は、謝罪会見など謝罪する機会は他国より多いと思われるが、本当の意味でのお詫びや過ちを認め正す作業はできていないのではないか。もはや、表面的な儀礼となっている。
いつからの傾向か不明だが、日本が理数系軽視、文系偏重社会となっていることも科学ファイクが軽視され、ミスリードされたり、騙される人間が多い要因の1つだと思う。
かく言う僕もド文系の1人であるが、だからこそ危機感を強く覚える。
日本の政治家、行政のトップを担う主要閣僚も文系が多い。国公立出身ならまだ良いが、私立文系、しかもエスカレーター式で下から進学したような人だと小泉進次郎氏のような弁は立つが、判断が非学的な政治家がさらに増えていき、日本は下り坂を転げるように衰退していくことが目に見えている。
先日、著者が、信用するに値する情報を発信しているユーチューブ動画の見分け方はという質問に対して、「言ってることが一貫し、ゆっくりと話して、再生回数10万回を切るくらいの動画の人が誠実な人が多い印象」と回答していた。
読書時間:約1時間
Posted by ブクログ
この本の著者である武田氏の本は、社会人になってから何冊か読んできました。私が知る限り、メディアや所謂政府が認定した御用学者に対して、データなどの根拠を示しながら反論できる唯一の人だと思います。
政府関連団体から研究のための補助金や助成金をもらっている大学の先生達が、政府の意向とは異なることに対して反論できないというのは、社会人としては理解できますが、それを犠牲にしてまで、自分の調査されことをこのように書籍にして世に出してくれるのは私にとっては嬉しいです。今後、このような方はなかなか出ることはないと思いますので、彼の本は今後とも注力していきたいと思っています。
この本の中でも述べられているように、そろそろ新型コロナで無用に騒ぐのはやめにして欲しいなと思いました。
以下は気になったポイントです。
・今メディアで新規感染者と示されている数字は、厚生労働省や東京都のHPには陽性者としてカウントされている、陽性者の中には無症状の人もたくさんいる、この人たちは厳密にいえば感染者ではない、PCR検査では粘膜に数個でもウィルスが付着していれば「陽性」と判断されてしまう場合もある。(p55)
・徹底させるべきこと、1)PCR検査の陽性者を発症者にはカウントしない、2)発症者は陽性者の半分程度であると明確にする、3)感染者は陽性者の5分の1程度である、4)新型コロナが原因で亡くなった人だけをコロナ関連死とし、それ以外の要因で亡くなった人は絶対にコロナ関連死としないこと(p65)
・現在は感染防止よりも体力をつけることが大事であると考える、今やるべきことは、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、睡眠を十分確保、体を冷やさないようにして免疫力を上げる。さらに、常に明るい気持ちでいること(p69)
・新型コロナの感染原因は、家庭が50-60%、職場が20-30%であるのに対し、飲食店はわずか5%程度であった(p71)
・日本の各自治体が収集するゴミに占めるレジ袋の割合は、0.4%(p78)10本ペットボトルがあったとして実際に再利用に回されているのは3本程度、残り7本は普通に焼却施設で処理されている(p123)
・森林が二酸化天祖を吸収しないという言葉は、成長期の木は二酸化炭素を吸収するが、中年期・老年期の木は二酸化炭素を吸収しない、とも言い換えられる。(p171)成長が止まっても木材として利用することが少なくなったたに、杉やヒノキの木々はほったからしにされ、使用の用途が少ない老木になって、花粉を撒き散らす構図が出来上がってしまった(p175)
・1970年代前半に起きた石油ショックの際には、マスコミや環境は科学の専門家、とりわけ石油会社の関係者の口から「石油はあと40年でその寿命が尽きる」と盛んに言われ、それからおよそ40年後の2010年にもやはり「あと40年で石油は尽きる」と言われた(p177)
・地球が誕生した時、大気中の95%は二酸化炭素で、これは金星や火星とほぼ同じ、地球だけが二酸化炭素が大きく減って0.04%しかない。この理由は生物が誕生したことによって二酸化炭素が彼らの食料になったから(p179)
2022年4月2日作成