あらすじ
公爵家の一人娘フリーデは、宰相である父によって未来の王妃になるべく気高く完璧な令嬢として育てられた。初めて夜会に出た日、王太子へのアプローチがうまくいかず一人で落ち込んでいたところを、名も知れぬ青年に見られてしまう。「つらい時は、泣いてもいいんですよ」誰にも見せられない弱い姿を知られたうえに、初めて人から優しい言葉をかけられて、戸惑うフリーデ。しかし彼――サイラスはフリーデを拒絶した王太子の秘書官だった。対立派閥にもかかわらず、突然現れては気にかけてくれるのはなぜ? フリーデが心を揺さぶられるなか、父が急に別の縁談を申しつけてきて!?
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こっちが良い!
前作からのスピンオフ。前作でも気になってたフリーデ公爵令嬢とサイラス秘書官のお話です。断然、前作よりこっちのほうが面白いです!
なんといってもフリーデが良いっ!公爵令嬢としての矜持を持った賢く凛とした女性だけど、サイラスの前だと、泣き虫な可愛い女の子になります。このギャップにやられます。そして、公爵令嬢として生まれ、家のため与えられた使命と、自由に生きたいという葛藤に悩む姿に何度もホロリとさせられます…。
いいなぁ、この娘。ホントにこういうタイプのヒロイン大好きです。
欲を言えば、サイラスの存在が少し薄いかなー。フリーデがすごく活躍するから。もうちょっとサイラスも活躍して欲しかったし、サイラス側の心情ももっとあれば良かったなー。
でも、全体的には満足!良い作品です!