あらすじ
柳の下から、若旦那と豆吉の菓子屋をじっと見つめる謎の男。ある日、まんじゅうを見るなり「のろいまんじゅうだ!」と叫んで倒れてしまった。その日から店には不穏な噂が…。シリーズ第二弾は、ホラー&ミステリー!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前回の続きだった。
盆が近づき、藪入り(盆と正月帰省すること。)しようか考えていた豆吉。
若旦那の手元をみながら見よう見まねで和菓子作りをするが、なかなか上手くいかない。最近は、饅頭の作り方を修行している。
その頃、和尚さんの幼なじみで絵師の弟子をしている若者が、若旦那の饅頭を「のろいの饅頭」だとおびえながら騒いでいた。
それをみかけた読売(瓦版の記者や、その配達する人などのことをいう。)が、おもしろおかしく「のろいの饅頭」のことをかいてしまったため、客足が減ってしまった。
騒いだ本人と、若旦那、豆吉、和尚さん、常連客の「建具屋の辰五郎」と「髪結いの お竜と妹のお駒」が集結し、原因を調べ(愛想の悪い絵師の師匠が仕事中に饅頭を食べようとしていた絵師の弟子をしている若者を怒ったのに、仕事おわりの真夜中に笑顔で「饅頭を食べないか」と誘ったのが怖かったらしい。師匠がいうには、仕事中、人体に悪影響を与えることがある絵の具などで汚れた手で飲食をしてほしくなかった。綺麗な状態の仕事おわりなら大丈夫。その時に一緒にたべたかった。)、のろいがないことを巷に広げるために、和尚さんのアイデアで、それぞれが渾身の演技で、のろいは消えたから大丈夫だと伝え、読売でも そのことを ひろげてもらい、店が大繁盛した物語だった。
そして、豆吉と若旦那の和菓子屋を「若豆屋」と名付けた。
豆吉は、藪入りをせずに若旦那の手伝いに励んだ。
絵師の師匠の理由をよみ、仕事中でも飲食する前に必ず手洗い・うがいをすればよいのでは?と思った。