あらすじ
シーアは婚約者の死後社交界を去り、ひっそりと暮らしていたが、突然、ロンドンの父に呼び戻された。伯父の莫大な遺産を相続することになった彼女を父は有力者と結婚させる腹づもりらしい。仕方なく社交界に戻るやいなや、求婚が殺到。だがシーアは、誰の求婚も受けないと固く心に決めていた。リチャードはシーアの変貌ぶりに目をみはった。結婚を促す叔母の計略により再会した彼女には可憐で屈託なかった少女の面影はまるでない。いったい、彼女の身に何が起きたのだ?★苦々しい過去の秘密。けれどその秘密こそが幸福な未来への扉を開ける鍵となり……。HS~299『誇り高き愛人』に登場した伯爵の弟リチャードの気高き決断に胸を打たれます。★
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純愛物語
ヒーローの深い無償の愛と、負い目を負ったヒヒロインの控えめで、愛しているからこそ身を引こうとする純愛物語。
話の展開は色々変化があり、いつもの二人のすれ違いも飽きさせなく一気に読めました。
ただ、7歳で引き取る娘の話はちょっと非現実的な気も。。。元婚約者の母親が忘れ形見を引き取ってもよかったのではと。。。
また、ヒロインの父のキャラクターが一人娘には厳しすぎてちょっと残念でした。
©︎2007年
ヒロインもうすぐ25歳
ヒーロー32歳
ヒーロー兎に角良い人。
H Qでは珍しく、悲惨な過去を持つヒロイン。
エピローグがハッピーでホッとします。
ヒロイン父を蹴飛ばしたくなる一冊でした。
Posted by ブクログ
「誇り高き愛人」のレビューで勧められていたので読んでみた。非常に重たい部分もありつつもいい話だった。
ヒーローは幼い頃の落馬事故から足をひきずっているのだが、双子の兄が爵位を継ぐために名付け親の叔母はヒーローのために資産家の妻を捜している。ヒロインもヒーロー叔母の名付け子で、婚約者の死後田舎で暮らしていたところが伯父の遺産を継いで社交界に再デビューする。
ヒロイン婚約者の死にまつわる噂の真相などの伏線もあるが、ヒーローがヒロインを受け入れる過程がよかった。「(ヒロインの決意を受け止めるのは)どんな男でも無理だ」といったん腰が引けてから思いなおす、完璧じゃないけど成長していくところがいい。
「誇り高き愛人」で出てきた双子の兄がこの本ではびっくりするほどいい人で驚いた。読んでよかった。