【感想・ネタバレ】ボスは独身貴族のレビュー

ルーシー・モンロー / 愛甲玲

カーリーンは家政婦の職を求め、大牧場主の家で面接を受ける。雇い主のウィンは若くして富豪となり、しかも容姿端麗ときたら、どんな女性もほうってはおかないだろうと考えていると、彼女の心を見透かしたかのように、ウィンが警告した――妻の座につくのが目的なら今すぐ帰ったほうがいい、と。ところが、翌日から働くことになったカーリーンは、ウィンの誘いをかけるような執拗な視線にとまどう。結婚には関心がないけれど、一夜の関係は望むというのね！怒ったカーリーンが辞職を申し出ると、ウィンは言った。「一夜の関係と結婚のあいだにはたくさんの領域があるんだよ」★ハーレクイン・ロマンスで大活躍のルーシー・モンローが、アフロディーテに初登場！本作は昨年１１月に刊行された「遠まわりの初恋」（ＲＸ～７）の関連作品です。★

[ブクログ · ★★★★☆]

かつて結婚に失敗したことのある独身主義の男と、見た目で判断され続けて未だにまともに男と付き合ったこともない美女……という組み合わせの話。

ヒロインのカーリーンは元々は高校教師で、あることがきっかけで教師を辞めてバーテンダーになるのですが、また色々あってそこも辞めることになり、今度は牧場で家政婦として働くことになります。
雇い主のウィンはいかにもモテそうなタイプなのに独身主義者で、初対面で突然カーリーンに向かって「結婚はしない主義だ」と宣言したりします。ちょっと変わったタイプの男性かも……。
ウィンはかなり頑固で思い込みが激しく、カーリーンのことも色々と誤解しています。
お互いに惹かれあってるのに、結婚したいカーリーンとしたくないウィンは、なかなかくっつかないわけです。

最後どうなるのか……と思っていたら、意外と駆け足で終わってしまいました。
ハーレクインって最後は駆け足になりがちな気がする……。

[ブクログ · ★★★☆☆]

自分の中では壁投げ本である「遠まわりの初恋」の関連作。
恐る恐る手に取ってみたら結構面白い。
本質は真面目なのに派手な外見のために誤解を受けてトラブルを起こして、故郷から離れたヒロイン。ヒーローは母親が５回結婚！し、自分も最初の結婚に失敗したため、結婚願望皆無な牧場主。
情熱的な反応をしつつも、過去にとらわれて進めない二人。
ヒーローが思ったよりヒロインを尊重しているのが好印象。
しかし、「遠まわりの初恋」カップル（新婚）は、この作品のカップルの中をかき回すと言うか波立てていくのです。
主役だった時も変だとは思ったけど、スピンオフでもやらかすとはビックリしたわ。