【感想・ネタバレ】発表会文化論 アマチュアの表現活動を問うのレビュー

あらすじ

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日本の発表会の起源を江戸から現在までたどり、習い事や合唱、ライブハウス、公募展、学校制度、教育行政、公共ホール、アメリカとの比較といった事例を検証して、アマチュアによる表現活動の多様性と魅力、それを支える仕組み、問題点を浮かび上がらせる。

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Posted by ブクログ

最初、書店で見たとき、うわあ、こういう本が出るのか、知りたかったなあと膝を打つ思いだった。一冊の本の中に何人かの論者がいて複数のテーマがあるがひとつの線で統一されている印象。ピアノや楽器の習い事の文化、自ら演奏した発表会のチケットを売るノルマ、けいおん!によるバンドブーム、意外とスパルタな軽音部の体育会系の合宿、芸能人による公募展での評価などなど、なんとなく日本で知られる日常である特異な「習い事の現場」が分析される面白さ。

個人的には、デザインフェスタも出展料を払えばだれでも出られるというハードルの低さ、それは選考がないことによるクオリティを保証しないとう状況でもあり、現在に至っては応募者多数によって抽選に当たらないと出られないという主催者のビジネス的な成功を横目で見ているという現状の中でこの本に出会って、ああ、こういう指摘が欲しかったのだと。

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2015年05月26日

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