【感想・ネタバレ】献身のレビュー

ヴァイオレット・ウィンズピア / 山路伸一郎

元見習い看護師のマーリンは、美しい南の島に降り立った。この島には、かつて彼女が働いていた病院で外科医として活躍していたポール・ファン・セタンが住んでいる。天才の名をほしいままにした彼だったが、それももはや昔のこと。正看護師が調合し、マーリンが手渡した点眼液のせいで、彼は視力と、外科医としての将来を失ってしまった。世間の冷たい目にさらされ、彼女は罪の意識に苛まれ続けた。そのポールが今、著作をまとめるための秘書を募集している。マーリンは身元を隠して彼のために尽くすことを決心するが……。

[ブクログ · ★★★★☆]

手に取った時、
『薄い（頁数の少ない）小説なんだ。
　読むのに時間かからなさそう。』
と安易に思ったけど...、いや予想外にてこずらされました。

レビューに左右されて
面白い面白くないを判断したくないと思うけど
これはレビューの高さを信用していい作品だった。

なんていうかね、なんていうかね...！！
いい話なんだよ！
映画化出来るよ、全世界が泣いたって銘打てるよ。

他の作品とは一段違うと言って良い程の作品でした。

[ブクログ · ★★★☆☆]

盲目の天才外科医のヒーロー。元見習い看護士ヒロイン。盲目ながら必死に自分らしくいたいと願う彼の生き方は好きだ。彼が盲目になった原因から罪の意識があるヒロインの我慢強さは愛情があるからこその献身だろ。彼も被害者だけど罪をきせられたままの彼女も被害者だよなぁ。なぜあの女が逃げ延びてるんだ？そこが信じられない。そこんとこを追求して解決してくれないからモヤモヤ感が残ってしまった。