【感想・ネタバレ】キスのレビュー

あらすじ

地下鉄のホームから突き落とされて危うく死にかけたエマは、数日後、今度は車に追い回されて轢き殺されそうになった。心配する夫は彼女に探偵をつける。だがほどなく、エマを狙っていた男が他殺体で発見された。犯人は夫か、探偵か?そもそもどうしてエマは狙われたか? 美しい人妻をめぐる殺人事件を鮮烈な筆致で描く

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Posted by ブクログ

アメリカの作家エド・マクベインの長篇ミステリ作品『キス 87分署シリーズ(原題:Kiss)』を読みました。
エド・マクベインの作品は、2月に読んだ『晩課 87分署シリーズ』以来ですね。

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あまりにも突然のことで、わけがわからなかった。
いきなり男に腕をつかまれ、地下鉄のホームから線路に突き落とされたのだ。
電車がきた。
必死でホームにはいあがろうとするが、なかなかうまくいかない。
ああ神様。
このときはどうにか命拾いしたものの、二週間後に同じ男が運転する車に轢かれかけたとき、エマは自分の命が狙われているのをはっきりと悟った。
犯人の顔には見覚えがあった。
その昔、夫を会社に送迎していた運転手だ。
だが、警察が捜査を開始するまもなく、男は他殺体となって発見された。
愛する妻を襲撃者の魔手から守ろうとした夫の仕業なのか。
それとも、夫が妻のボディガードとして雇った私立探偵が事件に関係しているのか。
そもそも、殺された男はなぜ元の雇主の妻をつけ狙っていたのか。
猛烈な寒波に襲われたアイソラの街で愛と裏切りが交錯する。

◎アメリカン・ミステリ賞最優秀警察捜査小説賞受賞。
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1992年(平成4年)に刊行された、87分署シリーズの第44作です。

地下鉄のホームから突き落とされて危うく死にかけたエマ・ボウルズは、数日後、今度は車に追い回されて轢き殺されそうになった……心配する夫マーティンは彼女に探偵アンドリュー・ダロウをつける、、、

だがほどなく、エマを狙っていたマーティンの元運転手ロジャー・ターナー・ティリーが他殺体で発見された……犯人は夫か探偵か? そもそもどうしてエマは狙われたか? 美しい人妻をめぐる殺人事件を鮮烈な筆致で描く。

スティーヴ・キャレラ刑事の父親アンソニー・キャレラが殺害された事件の容疑者ソニー・コールの裁判と、命を狙われた女性エマ・ボウルズの事件が交互に進む構成が特徴の長篇……ふたつの物語が並走することで奥行きは生まれるものの、全体としてはやや長く、読み進めるうちに少し冗長さも感じましたね、、、

裁判パートは静かな緊張が続き、父親を殺されたキャレラ刑事にとって、裁判は事件であると同時に私事でもあるんですが、感情を過剰に描かず、むしろ淡々とした筆致でキャレラ刑事の内側にある痛みを浮かび上がらせ、キャレラ刑事の個人的な痛みがじわりと滲む展開……一方で、エマ・ボウルズの事件はテンポがよく、終盤に明かされる真相が意外性を帯びていて、こちらの方が物語を引っ張ってくれる印象が強かったですね。

長篇ゆえの重さはありますが、エマのパートに潜む“ひねり”が読後に小さな満足感を残し、構成の妙と意外性を静かに愉しめる作品でした……機会をみつけて、書棚の在庫の87分署シリーズを順次読んでいこうと思います。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

例によって、キャレラ・マイヤーなど相変わらずのメンバーが総出演。44冊目の87分署シリーズ。悪く言えば完全にマンネリ。さらに昔のようなスピード感も無く。。。それでも一応読ませてくれるのが、このシリーズの良いところか。
でも、このラストのドンデン返しはルール違反ですよ。もっとストーリーで騙すのならともかく、誤解をさせる意図で文章を書いている。騙すなら騙すで、もっとスマートにやって欲しいものです

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2017年11月16日

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