あらすじ
キャシーは電話応答代行サービスの夜間オペレーター。毎晩12時、顧客のストーンからかかる電話を心待ちにしている。人嫌いで有名な億万長者の彼は、私的な電話はすべて代行を通す。毎日連絡をよこす彼とのおしゃべりがささやかな楽しみなのだ。でも実は、キャシーが彼に語っているのはすべて作り事。自分がいかに容姿に恵まれ、華やかな暮らしをしているか――だってこれはゲーム。地味で平凡な女だと明かす必要はないわ!ところがある晩、電話のさなかに代行会社のビルで火事が起き、心配したストーンが彼女のもとに駆けつけてきて……。
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©1999年
交通事故で妻を亡くして3年前から引きもりのヒーロー。
天涯孤独のヒロインは夜の電話オペレーター。
2人の関係は2年間、業務以外の1時間のおしゃべりのみ。ヒロインは自分の夢の容姿、生活をヒーローに話し会話を楽しんでいた。
そんな時に起きた火災で、ヒッキーヒーローはヒロインを見舞いに行き、現実のヒロインを知る。
ゆっくり進む2人の関係。ヒーローにチクチク釘をさすヒーローの家政婦。
他のHQのヒーローの様に傲慢でもなく、少しウジウジ系のヒーローは言葉使いも丁寧で新鮮でした。
Posted by ブクログ
素顔を隠したやり取りの二人。
二年間の電話だけの友人関係。深夜の電話が彼女の人生のハイライト。
彼に話すことは全部作り話。本当は冴えない孤独な女。そんな彼女を、火事を切っ掛けに助けたいと思ったストーン。
彼もまた、全てを持っていながら孤独だった…
亡き妻に対する消えない贖罪。彼はキャシーの人生を変えようとする。一縷の望みを抱きながら美しく変化するキャシーとの甘いひと時。誰も愛せないと思いつつもキャシーを手放せない彼の、自己中心的な考えと、深い孤独な闇が苦しく切ないロマンス。
Posted by ブクログ
ハーレクイン初読み。表紙がとても気に入った。うそをつく主人公に、最初は嫌な感じがしたけど、努力して素敵な女性になろうとする様子を読んで徐々に好感がアップ。心理描写が丁寧で、翻訳もまったく違和感ない。つっこみを入れたい部分もあったけど、それを考えても☆5つです。