あらすじ
人口減少社会のなかで女性の労働参加は不可欠であり、職場では人材不足によって女性に対する期待はますます大きくなっている。しかし、女性管理職の割合は低く、同時に、女性自身が管理職に就くことに消極的だとも指摘されている。
何がその障壁になっているのか――その要因を、男性中心のリーダーシップ像や女性が抱える心理的な葛藤、職場に根強い待遇面・役割面での差別、セクハラなど、具体的な事例や各種の統計から明らかにする。
男性・女性が平等に活躍できる場を作って公平な評価制度を確立する必要性を指摘して、性別や正規・非正規に基づく格差を解消し多様性を活かすために、新たなリーダーシップ像の確立を訴える。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
●女性が管理職にならない、なりたがらない理由
・男性に比べて自己効力感が低いと言われる(主体は自分、困難に直面した時に耐えら
れるか)
・リーダー層が男性のイメージで捉えられている
・性別的役割分担、好意的性差別
●ジェンダーギャップが生じる理由
個人内要因(キャリア意識、経験、ワークライフバランス等)、社会要因(社会意識)、組織要因(企業文化、機会、制度と運用、評価基準)が混ざり合う
●理想は対等なコミュニケーションで、性差を超えて、リーダーにふさわしい人が組織のトップに立つ社会
★所感
・リーダー層のイメージが男性のイメージである、というのは凄くわかるし、同時にそのイメージも個性を無視したバイアスなのだと感じた。
・性別的役割分担は徐々に解消されているように感じるものの、管理職の方を中心にまだ残っているように感じる。
・全体的に、データを用いた考察が多く目新しい情報や提言は少なかった。