【感想・ネタバレ】なぜ女性管理職は少ないのか 女性の昇進を妨げる要因を考えるのレビュー

あらすじ

人口減少社会のなかで女性の労働参加は不可欠であり、職場では人材不足によって女性に対する期待はますます大きくなっている。しかし、女性管理職の割合は低く、同時に、女性自身が管理職に就くことに消極的だとも指摘されている。

何がその障壁になっているのか――その要因を、男性中心のリーダーシップ像や女性が抱える心理的な葛藤、職場に根強い待遇面・役割面での差別、セクハラなど、具体的な事例や各種の統計から明らかにする。

男性・女性が平等に活躍できる場を作って公平な評価制度を確立する必要性を指摘して、性別や正規・非正規に基づく格差を解消し多様性を活かすために、新たなリーダーシップ像の確立を訴える。

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Posted by ブクログ

「なぜ女性管理職は少ないのか」、リーダーシップや会社組織の問題について書かれているものと思って購入してしまいました。
そうではなくビジネス社会での女性蔑視、ジェンダー差別、ミソジニーに通じる問題について書かれた本でした。
偶然にも「82年生まれ、キム・ジヨン」のあとこちらを読み、結果とても良い学びとなりました。
終わりの方に書かれている「女性も既得権を手放していない」というフェミニストカウンセラーの言葉が印象に残りました。職場では女性差別に憤りを感じているのに、プライベートでは「女性は弱い存在だから守られるべき」というような考え方を持っている自分に気付いたからです。
「性差を超えて個人の違いを尊重する社会」に向けて、継続して学ぶ必要性を感じました。 

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2020年05月16日

Posted by ブクログ

予言の自己成就
好意的性差別主義
大学生まで女性のリーダー経験、適性は同じ
男性っぽいリーダーシップを発揮する女性は支持されない。女性性であること、また女性性らしく振る舞うことにリーダーであることはなんら問題が無い。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

女性活躍に関する書籍を最近複数読んでいるが、やや研究に寄った内容。
なかでも、大学までのリーダー経験は男女差がないことなどなど、
普段疑問に思う論点を、統計情報や過去研究に基づいて示しているあたり、価値が高い。

ただ、個人的には最後のインタビューパートがやや上記特徴から外れて違和感だった。
女性を「使う」と表現したり、お金を出せば頑張るみたいな持論は経営としてはもちろんありだけど、
本書に載せるべきだったのか疑問。
それにより、この本のスタンスが何なのかよくわからなくなった。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

●女性が管理職にならない、なりたがらない理由
・男性に比べて自己効力感が低いと言われる(主体は自分、困難に直面した時に耐えら
れるか)
・リーダー層が男性のイメージで捉えられている
・性別的役割分担、好意的性差別

●ジェンダーギャップが生じる理由
個人内要因(キャリア意識、経験、ワークライフバランス等)、社会要因(社会意識)、組織要因(企業文化、機会、制度と運用、評価基準)が混ざり合う

●理想は対等なコミュニケーションで、性差を超えて、リーダーにふさわしい人が組織のトップに立つ社会

★所感
・リーダー層のイメージが男性のイメージである、というのは凄くわかるし、同時にそのイメージも個性を無視したバイアスなのだと感じた。
・性別的役割分担は徐々に解消されているように感じるものの、管理職の方を中心にまだ残っているように感じる。
・全体的に、データを用いた考察が多く目新しい情報や提言は少なかった。

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

とにかくステレオタイプが脅威
この価値観を変えていかないと本当の意味で女性が活躍することは難しいのではないか

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2020年11月11日

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