あらすじ
大手進学塾・栄秀学園に、脅迫状が送りつけられた。《ただちに学園を閉鎖せよ。さもなくば、塾生の血が流れることになる》。差出人は、学園の元・教務部長。彼は、2年前に自殺をしていた。警視庁の刑事を辞め、探偵業を営む主人公・来生は、学園の調査に乗り込む。脅迫状を送った人物は誰なのか。そして犯人の狙いとは──。複雑に絡み合った人間関係の糸を解きほぐすうちに浮かび上がる“エリートたちの悲哀”を新鋭作家が精緻な筆致で描く、書き下ろしミステリー待望の第5弾、待望の解決編が登場。
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とても良かったです。
前編同様一気に読み進めてしまいました。
実直な著者の性格が滲み出るようなキャラクター作りだと感じました。
先生、次回作もとても楽しみにしています。
一気に読めて読後感爽やか
このお値段でフルで上下巻読めて幸せ。死人からの脅迫状、それを表沙汰にしたくない大手塾。元警察官の、かつてのツテを利用した探偵小説かと思いきや、一味違って気持ちはハードボイルド、でも奥さんと娘を愛していてそれがしつこくない主人公が不正とかつての事件の新たな真実を明らかにする。主人公の雰囲気そのままに読後感爽やかなミステリ。続編はまずなさそうだけど、それはこれだけできっちりかんけつしてるから。うーん、満足。