【感想・ネタバレ】私はいったい、何と闘っているのかのレビュー

あらすじ

2021年12月安田顕主演映画化原作。

家に遊びに来た長女の彼氏にいいところを見せるために考えたヘネシー作戦とは? 息子を野球とサッカーの史上初の二刀流に育てるための前代未聞の秘策とは? そして、念願のスーパー店長への長く険しい道の果てに待っていた、予想外の結末とは?
伊澤春男、45歳。スーパー勤務。一見平凡な日常は、きょうも彼の脳内で戦場と化す。
甘えも嫉妬も憤りも悔しさも、すべてを強がりのオブラートに包み込んで、男は深夜、なじみの定食屋のカツカレーを全力で喰らい尽くす。きょうも、妻が、娘が、息子が待っているはずの我が家が遠い―

※この作品は単行本版『私はいったい、何と闘っているのか』として配信されていた作品の文庫本版です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

つぶやきシローさんの小説って事で読んでみました。面白かったです。

世の中のお父さん(おじさん)の頑張りをひそかに応援したくなりましたo(^-^)o

0
2025年07月02日

Posted by ブクログ

つぶやきシローさん、こんなに面白い小説を書くんだぁとすごい感動。妄想がどんどんとまらなくなって現実はトホホな主人公に、苦笑いしていたけれどただのお気楽な人ではなかった。家族の絆に何度もホロリとさせられたし、最後までトホホさを保ち続けて、最高に楽しかった。

0
2022年04月22日

Posted by ブクログ

初めはイタイイタイが強かったけど
次第に背景が見えるようになって
更に「まーそーなるかー」と現実との微妙なズレが
哀しくもあり
大事なところは守れてるならOKじゃね?
イカの親子も出てきてくれて
世界繋がってたんだと面白かった。

0
2023年02月11日

Posted by ブクログ

主人公の頭の中と実際起こっていることの境界がピチッとしてなくて、ちょっと読みにくい。が、堂々めぐりの春男の頭の中は共感したくないけど共感できるとこが多くて…。
全然報われないけど、どうあれまた、明日は来ると思えました。

0
2022年08月06日

Posted by ブクログ

つぶやきシローって小説書いてたんだね。しかも、安田顕主演で映画化もされたの?

…ということで読んでみたのだけど、とても面白い作品だった。45歳の男の悲哀が胸を締め付けられた。だけど、職場の人間関係や家族に気を遣いながらも、幸せに生きていく姿にほっこりさせられた。

みんなのことを思って一生懸命に気を配り、考え、行動するのだけど、それらが全部裏目に出たり、あるいは上手くいっても誰も自分のおかげだと思ってもらえず。そんな健気な主人公に感情移入してしまう。

つぶやきシローは独特の観察眼で見たものや感じたことをネタにしていく芸風だけど、それが小説という形で活かされるとは。

0
2022年07月17日

Posted by ブクログ

はじめは主人公の脳内思考に笑っていたが、途中から物悲しくなる。

主人公の背景が出てきたあたりから この物語の見方が変わる。

主人公はちょっと報われないけどいい人なのだ。

0
2022年04月10日

Posted by ブクログ

面白かった〜。
最初は伊澤春男という45歳のスーパー店員にして、一人妄想おもしろ男の脳内思考に可笑しくて笑ってしまう。しかし第5話の「二人との出会い」で一変し、一気に切なくなる。ここでこの男の見方が少し変わる。伊澤春男は健気で、家族を愛し、カツカレーの食いっぷりが良いとてもいい男だった。

0
2021年12月18日

Posted by ブクログ

つぶやきシローは私が小学生の時にブームとなり、
「ああー分かる」ってことをブツブツ呟くネタが結構好きだった。

「缶のコーンスープの最後の一粒がなかなか出ないよね」っていうネタをすごく印象に残っている。
当時、こういう日常の一コマがお笑いになるんだ、って思ったのを覚えてる。

誰でも感じたことのある、世に発表するまでもない「つぶやき」みたいなのって、誰しも頭の中にある。
主人公が妄想癖(そんなとこまで考えちゃう?ってとこまで暴走しがち)がある。
そこまで考えちゃうからしんどいんだよな、空回りしちゃうんだよな、分かるよ分かる!って知らず知らずのうちに彼を応援してしまっていた。

スーパーでの仕事や家庭のエピソードの中に
人間の損得勘定や計算、
はたまた良心、または嫉妬。
主人公に色んな感情と妄想が入り乱れる。

本来なら()して描くような事が、
全面に出ている面白い視点の小説だと思った。

主人公はしっかりしてなさそうで、なんとなくダメな奴っぽいけど、完全にダメダメじゃないところに励まされました。

わたしも頭の中で自分が主役の情熱大陸、セブンルールごっことかしてるし、主人公には共感せざるを得ないな〜。

0
2021年12月17日

Posted by ブクログ

スーパー勤務の伊澤春男、45歳。
春男の脳内ではおじさんならではの妄想と悲哀と自意識過剰さが改行も無く炸裂する。
職場の人々や家族とのやり取りに親近感を覚える。
春男や家族の前向きな姿が清々しい。
カツカレー食べよう。

0
2024年07月15日

「小説」ランキング