【感想・ネタバレ】遺跡探偵・不結論馬の証明 世界七不思議は甦るのレビュー

あらすじ

『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作家の最新刊。ピラミッド以外は現存していないにもかかわらず、いまだ世界中に知られ、大きな影響力をもつ七つの建築物、世界七不思議。それらが極東に伝わり、世界遺産として今なお日本にその姿をとどめていたとしたら……。生気のない目が特徴的な高校生・不結論馬(ふゆいろんま)は、趣味の旅で訪れた岩手の巌流度で、歴史学教授の兄・秀一と、首切り死体に遭遇する。首切り死体の謎をひと目で暴いた秀一は真相を語りだすが、同時に「古代メソポタミアのバビロン王朝、そこにあったというバビロンの空中庭園が、平泉の浄土式庭園の起源である」という説を語りだした。そして数年後、大学で建築史学を専攻していた論馬のもとに、秀一のもとで准教授を務めているという、苛烈な印象の吊り目が特徴的な由布院蘆花(ゆふいんろか)という女が訪ねてくる。論馬と由布院は富士山とピラミッドの関係について探り始めるが、同時にまたもや血なまぐさい事件に巻き込まれ……。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

世界七不思議という言葉が懐かしい!

ピラミッド、空中庭園、ロードス島の巨像・・・

私にとって、少年だった頃の夢であり行ってみたい所であり研究したいミステリーです。

奇しくも私のツボをついてくる様な本作品は作者の前作との縁もあり手を取る事になりました。

読んでいて、なるほど!ありえる!なんて思う所が多々あります。さらに日本の建築文化にも触れている面があり、建築を学問として修めた人へはおススメしたい作品です。




主人公の不結論馬が旅先で出逢った鍾乳洞での首無し殺人事件!?
彼の運命はこの事件により決定づけられる!

東西の歴史を研究する兄と、兄の研究を引き継ぐ由布院!?
世界七不思議と日本の文化が結び付いた先に何があるのか?

個性が強すぎるキャラクター達と題材での加点はあるものの続編に期待したい!

1
2022年02月12日

Posted by ブクログ

「このミス大賞」だし、一応ミステリにカテゴライズしてみたが... 一応殺人事件が起きたりはするが、どちらかというと「作者が独自に考えた歴史のトンデモ説を披露したい」がメインのテーマで(^ ^; 「ついでに」殺人事件をトッピングしてみました...みたいな感じの一冊(^ ^;

会話も妙に説明くさく、キャラ設定にもかなり無理があるような(^ ^; 同じような芸風(?)の、鯨統一郎氏の「邪馬台国はどこですか」ほどエンタメとして昇華されていない印象。その分★一つマイナスしてみた。

何せ内容がミステリと「歴史の新設」なので、何を書いてもネタバレになるし(^ ^; この辺にしておこう(^ ^;

0
2024年02月19日

Posted by ブクログ

 昔昔、明石散人という方の文庫本を苦労して読んだ時に感じた疲労感に近いです。延々と続く会話文。ごめんなさい、僕は小説が読みたいんです。

0
2025年08月24日

Posted by ブクログ

いやぁまさか「建築史探偵の事件簿」と同じものだったとは…。

文庫本の表紙は主人公がとてもミステリアスな雰囲気で素敵。ソフトカバーの方は、そもそも下戸さんが好きなんだけど、色使いが好き。主人公の雰囲気がやわらかいね。

0
2024年02月23日

Posted by ブクログ

面白かった。不死の薬を燃やしたから不死山とは書いてないよね。たくさんの兵士を引き連れて登ったから、士に富む山で富士山だよね

0
2023年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

放火事件はさておき、殺人事件の方はかなり凄惨な事件であるにも関わらず、それを瞬殺で解いてしまう不結兄弟の洞察力よ。
由布院さんもか。
折角の巧妙な殺人事件も、彼らの前では形無しである。
しかも、彼らの本来の目的は殺人事件の解決ではないから。
その片手間に出会ってしまった事件を即行解決しているに過ぎない。

その目的は世界七不思議。
事件のネタそっちのけで、寧ろ現実味があるようなないような説を展開していく様には呆然としてしまった。
日本にもその世界七不思議が入り込んでいるという話自体は面白かったけれども。
そして、意気投合していたかに見えた不結兄弟と由布院さんが最後の最後で解釈違いで決裂するのも、歴史を探る上ではあるあるな話だと思う。
そういう意味ではリアルか。

現実味がないと感じたのはもう一点。
高校生の論馬が歴史学者の兄の話についていけている点。
由布院さんと論馬の会話も無駄なく打ち合えばすぐ返ってくる点。
要はキャラ同士の会話が「同レベル」すぎた点。
格差のない会話に少し違和感を覚えてしまった。
下手をすると今どちらが喋っているのか分からなくなることがあったので。

0
2021年12月11日

Posted by ブクログ

ピラミッドや空中庭園などの七不思議は飛鳥奈良時代には日本に伝わり取り入れてられていた

そういう話は大好き
どれがどこにあるのかは読んでみてください

それぞれの場所で起こる事件はサクッと解決してくれるけど2番目のはちょっと事件そのものにもやる

遺跡の方のミステリーは面白かったです

0
2021年11月24日

「小説」ランキング