【感想・ネタバレ】フットボーラー独学術 生きる力を自ら養う技法のレビュー

あらすじ

著者の柴村直弥は小学生の頃から自ら学ぶことを習慣化し、プロサッカー選手への道を切り開いていった。
選手としてそこまで特徴があったわけではなかったにもかかわらず、UEFAヨーロッパリーグ、AFCアジアチャンピオンズリーグ出場を果たせたのは、語学などサッカースキル以外の「学ぶ技法を学ぶ術」を持っていたからだ。
本書ではサッカー業界の様々な仕組み、流れを紹介しながら、サッカー選手として、そして引退後、社会で生きていくための技法を公開する。

【目次】
はじめに

1章 プロ以前
学ぶ 勉強の習慣化
試す 成功体験の仮説と検証
知る 身体の発達に即したセルフトレーニング
コラムI 極度の人見知りだった中学生時代
積む 取り組むことで生まれる成果
組む 大学の単位の取り方
馴染む 寮生活のススメ
磨く アルバイトのスキル
分ける 自己評価と他者評価の違い
コラムII 地元に帰った熊本のとある選手
知る Jリーガーになるまでの仕組み
辿る 柴村直弥の場合I(プロになるまでの流れ)
知る スカウトの目に留まる方法
知る プロサッカー選手になるまでの支出

2章プロ最中
知る 契約形態の仕組み
知る 初めてのプロ契約時の収入
知る プロ契約したあとの収入
売る 欧州クラブへの売り込み方
辿る 柴村直弥の場合II(欧州のクラブとの契約までの流れ)
作る 売り込み用プレー映像の作り方
話す 語学の勉強方法
話す 海外で現地の言葉を覚える意味
コラムIII ロシア語で回避できた「アゼルバイジャン危機」
理解する 日本と海外の違い
伝える 求め過ぎない自己主張
考える 価値観の違い
理解する 見えている景色
コラムIV プレーの場所を失ったウクライナ人
辿る 柴村直弥の場合III(ビザ取得、ITC手続き完了までの流れ)
馴染む 環境への適応方法
理解する フラットな先入観の持ち方
積む 感覚に辿り着くための方法
備える 初めてのポジションへの対応策
考え直す セオリーの再解釈
辿る 柴村直弥の場合IV(直面したクラブ消滅の危機)
瞑る 思考のコントロール方法
書く SNSとの付き合い方

3章プロ以後
考える 「セカンドキャリア」とは?
関わる 「サッカー村」以外との交流
繋がる プレーの課題解決のためのインターンシップ
見つける 「程度」の洗練
書く 「する側」の気持ちがわかる執筆業
解く これまでのスキルが活きる解説業
結ぶ 共通点があるからこその架け橋役
コラムV サッカーができないウズベキスタンの少年
続ける 「総決算」社会人サッカー

キャリアメイク術対談 柴村直弥×中村憲剛

おわりに

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Posted by ブクログ

たまたま本屋さんで見つけた本。

著者の柴村さんは元Jリーガー。
と言っても、日本代表歴がある訳ではなく、
自分もこの本を読むまで著者の存在は知りませんでした。

Jリーガーになったくらいの方なので、
それなりには素晴らしいサッカーセンスを
お持ちなことは間違いありませんが、
Jリーグの世界では特別に抜きん出た存在ではなかった、
そんな立ち位置の選手だったようです。
そんな著者が幼少期に頃からどんなトレーニングをして、
プロにまで上り詰めたのか、
プロ生活はどのようなものだったのか、
そしてプロ後のキャリアはどのようなものなのか、
について余すことなく書き記してくださっている本です。

Jリーガーを目指しているサッカー選手は
たくさんいることでしょうから、
そんな人たちにとっては大いに参考になる本でしょう。

さらに、著者は海外クラブでの経験も豊富で、
海外でのサッカー生活についても
赤裸々に語ってくれています。
海外のプロ生活(契約締結~練習、試合、
プライベートに至るまで)についても
とても興味深い話がたくさん載っています。
(個人的には、海外の生活は、
サッカーもそれ以外もそんなに大きくは
違わないんだなというのが感想ですが。)

もう少し、プロ生活中の練習風景を書いてくれていたら、
更によかったのにとは思いましたが、
それでも貴重な情報が満載で、有益な本だと思います。

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2024年07月16日

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