あらすじ
アドラー心理学専門大学院を卒業、阪神タイガースの矢野耀大監督をはじめ、トップアスリートのコーチングや組織開発で実績多数のメンタルコーチ・平本あきおと、幸福学研究の第一人者、慶應義塾大学大学院教授・前野隆司が、難解とされるアドラー心理学を幸福学との対比でわかりやすく解説。
ビジネス、教育、子育てまで、人間関係を“劇的に”改善する具体例を豊富に収録した「使える心理学」の決定版!
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【著者プロフィール】
平本あきお (ひらもと・あきお)
メンタルコーチ
1965年生まれ。米国アドラー大学院修士号取得、東京大学大学院教育学研究科修士号(臨床心理)取得。
「人が幸せになる、科学的で体系的な方法」を39年間探し求め、世界中のカウンセリング、コーチング、瞑想を統合し、包括的で再現性のあるオリジナルメソッドを開発。
大学卒業後、病院での心理カウンセラーや福祉系専門学校の心理学講師を歴任。
1995年阪神・淡路大震災で両親を亡くしたことを機に、一念発起して渡米。アメリカでは小学校や州立刑務所、精神科デイケアなどに、コーチングを初めて導入。
2001年ニューヨークテロ直後、日本に帰国し起業。
北京オリンピック金メダリスト、メジャーリーガーなどのトップアスリートや有名俳優、上場企業経営者をコーチング。
産業、医療福祉、教育、政治、スポーツ、芸能など各業界のリーダーや起業家もサポートし、約10万人の研修実績を誇る。
著書に、『引き出す力』[山﨑拓巳との共著](ビジネス社)、『フセンで考えるとうまくいく』(現代書林)などがある。
前野隆司 (まえの・たかし)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授、ウェルビーイングリサーチセンター長
1962年生まれ。東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了後、キヤノン株式会社でカメラやロボットの研究職に従事したのち、慶應義塾大学教授に転ずる。
ロボット工学に関連した人工知能の研究途上で、人間の意識に関する仮説「受動意識仮説」を見いだす。
現在はヒューマンインターフェイス、ロボット、教育、地域社会、ビジネス、幸福な人生、平和な世界のデザインまで、さまざまなシステムデザイン・マネジメント研究をおこなっている。
著書に、『人生が変わる!無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 -』『無意識と対話する方法 - あなたと世界の難問を解決に導く「ダイアローグ」のすごい力 -』[保井俊之との共著]、『古(いにしえ)の武術に学ぶ無意識のちから - 広大な潜在能力の世界にアクセスする“フロー”への入り口 -』[甲野善紀との共著]、『無意識がわかれば人生が変わる - 「現実」は4つのメンタルモデルからつくり出される -』[由佐美加子との共著](以上ワニ・プラス)、『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』(筑摩書房)、『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』(講談社)などがある。
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス
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Posted by ブクログ
とてもわかりやすくまとめてある本だった!
これは本当に何回でも読んで、自分が自然と実践できるようにまで落とし込んでいきたい。
アドラー心理学に関するの本は何冊も読んだけど、
こんなにもわかりやすく書かれている本は初めてで感動した。
アドラー心理学は哲学、理論、技法に分かれて考えるととてもイメージしやすく、
今までの私の頭の中にあるアドラー心理学に関する散りばめられた知識の点たちがつながるような感じがした。
だからといって自分がその全てを理解し、実践できるくらいまでになったか?と言われたらそうじゃない。
もっとリアルに生活に落とし込み、
自然と人に対して、迷うことなく、悩むことなく、
勇気づけの言葉をかけれるようになりたいな。
本当に私を含むみんなが原因論ではなく、目的論をベースに人と関わって、
お互いを尊重し、協力し合える関係性を築けていけたら、
失敗しても責めることなく、お互いを応援していけるような関係性になれたら、
そして、
不完全な自分を受け入れて、必要な時にはちゃんと人に協力してもらえるようにお願いができ、
それぞれみんなが協力し合って、
みんなが貢献感を感じることができた、
きっときっと素晴らしい世界になるだろうなと思った。
過去の時代ではそう言った価値観は受け入れられにくいものだったけど、
今は時代も受け入れてくれるタイミングなんだなと改めてその時代背景も関係してくることが学びになった。
アドラー心理学とコーチングを同時に学べるような、
そして明日からでも実践できるような、
自分自身もやってみよう!と勇気がもらえるような、
とっても素敵な本でした!
アドラー心理学、コーチング、
もっともっと学んでいきたいな。
全ては繋がっているんだ。
感謝。
Posted by ブクログ
アドラー心理学は
哲学として共同体感覚、
理論として、創造的自己、目的論主観主義、対人関係論、全体論、
技法として、ライフスタイル、ライフタスク、勇気づけ、リフレーム、アサーション、早期回復
がある
共同体感覚は、自己受容、他者信頼、貢献感
幸福の4つの因子=自己実現と成長、つながりと感謝、前向きと楽観、独立と自分らしさ
主体的に行動している人は幸福度が高い
プチ成功体験=自分でしたいことを意識的に決める、実行したらできた、としっかり認識する
アドラーの目的論。どこから来たかではなくどこに向かうか。原因ではなく行き先。
目的論は心理学には無い視点。
原因論は悪いところを直す。機械ならそれでよい。目的論は良いところを延ばす。
尊敬や信頼がある場合は、原因論でも機能する。
yes but ではなく、yes and にする。
原因論は正しさ追求、目的論は楽しさ追求。
おやめください、ではなく、~してください、という。
原因論で原因論に関わると負の連鎖が起きる。
主観主義=一人一人の価値観は違う、という前提にたつ。
対人関係論=すべての問題は対人関係に由来する。自分の居場所を探している=人に必要とされる場を探している。
全体論=人間に本来矛盾や対立はない。要素還元論とは対極。
ライフスタイル(性格)×ライフタスク(課題)=行動
性格に良い悪いはない。その人らしいことをいう
=自己受容と幸福度との相関関係は強い
勇気づけ
叱るや褒めるは上から目線。
承認欲求は否定していない。
過程を重視した勇気づけ、結果を重視すると勇気くじき、になる。
地位財は勇気くじき、非地位財は勇気づけ、正論は勇気くじき。
幸せとビジネスは相反しない、一致する。
実践するとアドラー的筋肉がつく
ティール組織とアドラー心理学は似ている。横の関係、与えられた素材を組み合わせる。
瞑想とアドラー心理学似ている。
反応しない練習
悩みの原因は執着にある。無駄な反応はしないと決める。
求める心とは、7つの良く、これが満たされない想いの原因。
言葉で確認する=ラベリング=心の状態を言葉にする。
感覚を意識する=体の感覚を見つめる。
この二つが瞑想。
妄想をリセットするには、今妄想している、とラベリングすること、それは錯覚であると心の状態を認識すること。
わかったふり、はどうしてするのか=人間は判断すること自体が気持ちがいい。
仏教では正しいと判断しない、ことが正しい理解。
自信が欲しい、は不合理。自信は考えない。今できるコトを考えて行う。
体験を積む=見通しがつく。これを自信と考えている
反応しないことが最高の勝利である
欲も使いようだが、焦りや不安、不満が出ない限り。それを感じたら欲を捨てる。
承認欲求は妄想を作り出す。人生の目的がはっきりさせる。
嫉妬は、相手が原因ではない。根底には承認欲がある。そのために何をするか、を考える。
めざすゴールは、最高の納得。納得を目標にすれば、外の世界に振り回されることはなくなる。