【感想・ネタバレ】MM9 ─destruction─【文庫版】のレビュー

怪獣と聞くと幼き日を思い出しますが、本作は驚くほど綿密に練られた大人のSF小説です。怪獣がシリアスな災害として描かれ、“特異生物対策部”が怪獣の出現予測や対策を講じる……まさに「プロフェッショナル!」な仕事ぶりの隊員達が実に熱い!
法律や世論などの兼ね合いで判断・決定がスムーズにいかないもどかしさは『図書館戦争』などにも通じるものがあります。経済への影響や動物愛護の声も無視できず、危険度が分かるまで退治に踏み切れないといった現実的な描写には妙にソワソワ……。
怪獣については実際の神話や伝説、伝承などを絡ませることで深みを増し、雰囲気を損わないまま説得力も演出。対怪獣の武器描写も詳細です。無反動砲「カールグスタフ」使用上の注意や装甲貫通のメカニズム「モンロー効果」まで言及されていたことには心底驚きました!(マニアックな感動で失礼;)
現実的な展開で怪獣対策を行うSF作品、大人になった今だからこそ読んで欲しい一作です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

怪獣小説のふりをしたラブコメのふりをした茨城県観光振興作品!?
宇宙怪獣を止められるのは、気象庁でも自衛隊でも無く、もはや神話世界の住人しかいなかったのだ!?

もうね、読んでるうちに『神話宇宙フィールド』に入っちゃって、ビッグバン宇宙の方が神話なんじゃ無いかと思えてくるよw

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2018年10月14日

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