【感想・ネタバレ】浦上の旅人たちのレビュー

あらすじ

明治はじめ,長崎・浦上のキリシタンたちは,罪人として各地へ流され苦役をしいられたが,彼らはそれを「旅」とよんだ.農家の娘たみの人生と,「旅」にまぎれこみ数奇な運命にもてあそばれる浮浪児千吉の人生がからまりあっていく.歴史的事実にもとづくこの長編物語は,『肥後の石工』とならぶ,作者の代表作でもある.さし絵は太田大八氏.【解説 関口安義】

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

内容 明治初頭にも続いていたキリシタン弾圧。長崎の浦上で実際にあった強制移住を元にした物語。
感想 歴史を知る意味で重要な一冊であるとともに、信仰や差別について深く考えさせられる作品。
「改心」をすれば信仰は嘘になるのか、ヒロイックな正義感で信仰を貫くことだけが本当に正しいのか。
差別された者が、別の場面ではまた差別する側にもなること。異分子に対する「恐れ」をいかに乗り越え、交わるかが、差別を解消していく上で一番の問題であると思った。
何度も本を閉じたくなるつらい物語ではあるが、不必要に残酷な場面を重ねることはしない。必要十分な描写と場面展開で一気に読ませる、著者の筆力に感嘆する。

0
2026年08月01日

Posted by ブクログ

明治時代初期にキリシタンが弾圧され、囚われ、故郷を追われて方々に散り散りバラバラに地方に島流しにあったお話。江戸幕府から明治政府にかけて、キリシタンを改宗させようと拷問が続く。何とも理不尽な話なのに、その頃異を唱える人はいなかったのか。私はキリシタンではないから、こんな拷問を受けながらも自分の信教を守り続ける強い意思が、イメージが湧かない。こんなことをされるのだったら、もうキリシタンをやめてしまおうと思ってしまいそうだ。
でも、この当時、民主主義の世の中ではなかったから、いろんな理不尽なことも平気で行われていて、キリシタンの教えは、そういった考えとは全く違った、個人個人の考えや尊厳を大事にするものに思われて、キリシタンたちには、よほど、大切な教えと思ったのか。
今の日本は、民主主義の国になっていて、こんな間違ったことは起こらないだろう。
中国や、北朝鮮では、今でもこんなことが起こっているんだろうな・・・・。
今の日本に生まれて良かった。
この本は、重い題材だけれど、たみや千吉に感情移入して、物語の世界に入り込むことができた。

0
2024年11月10日

Posted by ブクログ

大学の授業で使用する為に読んだ作品。
歴史ものだから、あまり児童文学っぽくないかもしれない。
ページ数はあるけれど、読みやすい。
ただ、時系列の移動が激しいので、ちゃんと読んでいかないと頭が混乱してしまうと感じた。

0
2013年11月17日

「児童書」ランキング