【感想・ネタバレ】黄色い部屋の謎【宮崎嶺雄訳】のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年08月13日

フランスで原子物理学の権威であるスタンガースン博士の娘マチルド・スタンガースンが、密室で襲われます。そして、新聞記者のルールタビーユ青年が、この≪黄色い部屋≫の事件に挑みます。その後も、≪不可思議な廊下≫の事件など、怪事件が続きます。

犯人も、方法も、謎に包まれた事件でしたが、ルールタビーユが見事...続きを読むに解決しました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

父に勧められて読んだ本。
ガストンルルーはやっぱりむっっっずかしかった。
でも面白かったです。
裁判での逆転がかっこいいvv

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Posted by ブクログ 2009年11月16日

密室の黄色い部屋で襲われたスタンガスーン嬢。
捜査に当たるのはフランス警察のフレデリック・ラルサン。そして新聞記者ジョセフ・ルルタビーユ。
T字の廊下、3方から追われ消えた犯人。
殺害された森番「緑の男」。庭から消えた犯人。
逮捕されたスタンガスーン嬢の恋人ロベール・ダルザック。
裁判中に現れたルル...続きを読むタビーユ。

 2009年5月28日購入

 2009年6月10日初読

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Posted by ブクログ 2022年03月16日

大変複雑な密室の事件。
どこでガストン・ルルのことを知ったかは忘れました。
とても複雑ですが種はあちこちに撒かれていました。
それに気付けないほど巧妙に仕掛けられています。全て後でわかることなのですが。
ホームズのように書き手がいる形式です。
続編を匂わせるような終わり方も気になる。
黒衣婦人の香り...続きを読むも読みたくなりました。

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Posted by ブクログ 2019年01月12日

『まだらの紐』『モルグ街』に並んで有名な密室トリックの古典
分類するとネタを割るのでミステリファンのひとは大変だ
ミステリファンでないひと的にはなるほどクラシックで面白かった

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Posted by ブクログ 2016年03月20日

江戸川乱歩を初めとする推理小説作家たちが密室モノの傑作として絶賛しているので、さてどんなもんかしらんと思って読んでみた。
なるほど、これは傑作である。
密室モノ自体はちょっとなーと思わなくはないが、消失トリックに関しては、乱歩がよく使ったトリックの元祖はこれなのかと感心した。
この消失トリックの推理...続きを読むはロジックに沿った思考に強く訴えるものでその点でも非常によくできていると思う。
もちろん、古い小説なので、現在の感覚からするとルーズに感じる部分もあるかもしれないが、不朽の名作と語られるだけのことはある。

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Posted by ブクログ 2016年02月22日

舞台はフランス、スタンガースン博士が住んでいるグランディエ城の《黄色い部屋》で博士の娘マチルドが何者かに襲われる。部屋は内部から鍵がかけられおり、ドアを壊して踏み込んでみると、そこに犯人の姿はなかった……。

密室の古典ミステリとしては、かなり有名な作品です。
最初の事件だけでなく、その後も庭と廊下...続きを読むといった、状況的密室から犯人が消える事件が続けて起き、密室というキーワードが好きならば、楽しめる……と言いたいところですが、展開に強引さを感じたり、犯人ならこれぐらいはやってのけただろうといった説明で終わらしたりと、引っかかるところはあったものの、全体を通すと楽しんで読めた作品でした。

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Posted by ブクログ 2013年12月22日

もったいぶった言い回しや表現が多く、ややくどいように感じますが、
読み進める妨げになるほどではありません。
むしろ、ページ数の多さにしてはさくさくページが進みます。

密室の謎自体は、出版から100年以上経ち、
トリックや伏線を組むのが巧みなミステリー作家の著作も増えた今となっては、
驚くというより...続きを読むも、そうなんだぁ、という感じでしたが、
キャラクター造詣が巧みで、細かな描写が多く、
まぁ、よくも頭がこんがらがらずに、こんな話を書いたわ!と感心しました。
乱歩先生が選抜するのも頷けます。

解説にもありましたが、この『黄色い部屋の謎』と、続編の『黒衣婦人の香り』は、
ふたつでひとつといってもいい位に密接した話だそうで、
機会があれば読んでみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2012年08月16日

「オペラ座の怪人」で有名なガストン・ルルーの古典的名作。100年も前の密室トリックとしては本当に見事です。逃げ出せるはずのない密室からいなくなってしまった犯人、廊下のT字路で3方向から追いつめたのに消えてしまった犯人…。

ややアンフェアなところやアラもあるとはいえ、伏線もそれなりに回収してるので個...続きを読む人的には満足でした。探偵同士の推理合戦や犯人の意外性など、現在の推理小説に多大な影響を与えた記念碑的作品と言えそう。
18歳の新聞記者である主人公が裁判所で大勢の聴衆の前で謎解きをする場面はまるでアニメ・ゲーム的展開で思わず笑ってしまった。逆転裁判のなるほど君かと。

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Posted by ブクログ 2012年02月07日

この本では密室殺人未遂事件が起きてこれがメインだけど、むしろT字路での消失のトリックの方がよかった。

主人公の探偵は最初は少し完璧すぎて人間味がなく腹がたったが、終盤になるとそんなこともなくなりむしろ自然と応援していた。

途中で諦めかけたが読み終えてよかった。

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Posted by ブクログ 2011年07月12日

翻訳ならではの読みにくさがあるものの、犯人と種明かしには驚いた。
むしろ自分はなぜ犯人が分からなかったのかと、読後に思う。

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Posted by ブクログ 2024年01月04日

古典ミステリーが読みたくなり「ガストン・ルルー」の長篇ミステリー作品『黄色い部屋の謎』を読みました。

密室殺人ものの古典的名作として高く評価されている作品なので、以前から読みたかった作品です。

-----story-------------
フランス有数の頭脳、「スタンガースン」博士の住まうグラ...続きを読むンディエ城の離れで、惨劇は起きた。
内部から完全に密閉された“黄色い部屋”からの悲鳴に、ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ… 犯人はどこへ消えたのか?
不可能犯罪に挑むは青年記者「ルールタビーユ」。
密室ミステリーの金字塔にして、世界ベストテンの上位に選ばれる名作中の名作。
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「ガストン・ルルー」の作品は約3年前に読んだ『ガストン・ルルーの恐怖夜話』以来ですね。

本作品では、密室ミステリのメインとなる“黄色い部屋”での殺人未遂事件での犯人消失の他に、鍵の手廊下での犯人消失の謎、行き詰まり庭園での犯人消失の謎、、、 三つの犯人消失シーンがあり、それぞれ、別々のトリックが隠されており、三食愉しめる感じの構成になっています。

鍵の手廊下での犯人消失は、そんなに巧く行くかなぁ… という気がしますが、それも真犯人のテクニックということで納得するしかないですね。

そして、最後に青年記者「ルールタビーユ」によって解き明かされる“黄色い部屋”の謎、、、

確かに密室ミステリーなんでしょうが、真実を知ったとき、意表を突かれた感じが否めなかったですね。

密室トリックというよりは、心理的な密室ミステリー… 密室と思い込まされた、という感じですねぇ。

あまりにも意外な人物が犯人だったので、それがトリックの妙味でもあるし、それにより読者が密室と思い込むよう、巧く誘導されてしまった感じでしたね。
(種明かしになるので、この辺りでやめておきますが… )

「スタンガースン」の門番「ベルニエ」夫妻の密猟や、旅籠屋「天守楼」の「マチュー」夫妻と「スタンガースン」家の森番「緑服の男」の関係が、読者を真実から遠ざける効果を出していました。

こういう、直接的に犯人捜索につながらない伏線も、巧く使ってある感じがしましたね。

やや冗長な文体が気になりましたが、まぁ全体的には愉しめたと思います。



個人的には、同時期・同ジャンルのフランス作家では「モーリス・ルブラン」の方が好みですね。

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Posted by ブクログ 2019年03月20日

犯人は少々目星がつくし、トリックも明かされてみればなーんだと言うもの、なのだがルールタビーユのキャラ、探偵2人の対決の構図含め流石グイグイ読ませる。

刊行当時に与えた影響は計り知れないし、今読んでもやはり傑作である。

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Posted by ブクログ 2017年11月26日

最近、こういうレビューが多いけど…
最初に期待したハードルを越えられなかった、それだけにとどまらず大残念作でした。

事件の謎は魅力的やったんやけど、探偵のキャラも今ひとつ、後出しと思わせぶりが必要以上に多過ぎ(と個人的には思え)て興ざめする、最後に語られる真相(の一部)が強引すぎて納得いかない、等...続きを読む々。
まあ、最後の部分はそれ自体はこの事件の本筋とは直接関係ないし、ただ作者としては最後のビックリを狙ったのかも知れんけど、「それはないやろ〜」って感じでした。

作中で探偵役のルールタビーユがやたらと気にする「黒衣夫人の香り」
「そんなタイトルの小説あったなぁ」と思ってたら、解説で戸川安宣さんが「"黒衣夫人の香り"が本作の第二部とも呼ぶべき正統な続編で、放ったらかしにされてた謎もすべて回収される」みたいなこと書いておられたんで、読まねばと思ったら現在絶版で踏んだり蹴ったり…というオチまでつきました。

まあ個人的には酷評に近いですが、かの江戸川(大)乱歩を始め、ミステリ界の中では傑作と絶賛する声も高い本作、お読みになられて損はないと思います(笑)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年09月23日

久しぶりに小説を読んだ。
○一世紀も前の作品だと思えないほどの密室トリック・犯人の意外性・探偵対探偵の構図
×2つ目、3つ目の犯人の消失が微妙・犯人の正体のアンフェア感・文化が違うからかもしれないが、被害者があの理由で命を危険にさらしてまで頑なに口をつぐんだことが理解できない 歴史的価値はあると...続きを読む思うが、本格としては最初の密室以外は弱いと思う。

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Posted by ブクログ 2012年05月07日

フランス有数の頭脳、スタンガースン博士が住む
グランディエ城の離れの一室で、惨劇は起きた。
内部から完全に密閉された《黄色い部屋》から響く悲鳴。
ドアを壊して駆けつけた一同が目にしたのは、
荒らされた室内と、血の海の中に倒れた博士の令嬢の姿のみ。
令嬢を襲った犯人はいったいどこへ消えたのか...続きを読む
この不可解な事件と、続いて起こる怪事件の謎に挑むのは、
若干18歳の青年新聞記者ルールタビーユ。

密室ミステリの金字塔にして、
世界ベストテンの上位に選ばれる名作古典ミステリ。
原題「Le Mystere De La Chambre Jaune」。
「Mystere」のひとつめのeには、本当はアクサン記号がつく。

古典ミステリの名作として有名な本作であるが、
今年1月に新装版が出たので、それを機に手にとってみた。

密室トリックの新しいひとつの可能性を提示した作品、
というような評判をきいていて、そのつもりで読んだ。
確かに、《黄色い部屋》での事件に関する例のトリックは
発表当時としては斬新なアイディアだったのだろうと思う。

しかし、それ以外の部分では、これといって
評価したい点が見当たらなかったのが正直なところである。
メイントリックにしたって、開示の仕方が地味なため
インパクトが大幅に殺がれているな、と感じた。

やたらと長い修飾句がくっついた文章が多いが、
これがいわゆる「名文」なのだろうと思えば我慢はできる。
だが、不必要な「……」の多用や、
意図のよくわからない「《》」の頻発などは
慣れてきてからは気にならなくなったものの、
初めのうちは大きな違和感を感じさせられた。

ルールタビーユ以外のほとんどのキャラクターの存在感が
あまりに希薄なのもどうなのかという気がする。
特に被害者のスタンガースン嬢はあまりに姿を見せないので
ちゃんと存在する人物なのかどうかすら疑わしいほど。
それ以外の人物にしても、薄っぺらな造形しかされておらず
どんな人なのか全然わからないやつばかりなのだ。

ルルーのこれ以外の作品は評価が低いという話だが、
その話にもなんとなく納得がいく出来。
一部のミステリマニア以外は、手にとる必要のない作品だろう。

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Posted by ブクログ 2011年01月06日

青年新聞記者探偵と大御所探偵の推理バトルのような展開?謎解き場面の言葉のやり取りは面白いです。
古典的でありながら読みごたえがあります。ただフランスらしい言葉の言い回しになれるのに時間がかかったなぁ?
引き合いにコナンドイルを何回か出して皮肉っているけれど、なんとなく相棒とのやり取りはホームズとワト...続きを読むソン君に似ていたような…

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Posted by ブクログ 2010年07月22日

密室犯罪。二人の探偵による謎解き競争。人里離れた古城の黄色い部屋で、令嬢が何度も襲われ、その都度犯人が脱出不可能な状況であることが示される。構成も語り口も良く、面白いが、謎ときの結末が貧弱?

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

かなりの名作との話題だったので、楽しみにして読んだのですが・・。

探偵はわずか18歳、ルールタビーユ君。彼はあまり助手の助けを必要としないタイプ。
しかし彼は若いだけあって、というか、なかなかやんちゃ、破天荒、な感じで、かわいい。
謎は<黄色い部屋>の密室をもっと不気味にやってくれるのかなぁ、と思...続きを読むいきや、そんなに黄色いことは重要じゃなかった(笑)
まあ完璧な密室ではあるよ、でもさあ・・・ワクワクしねぇ。
犯人もトリックも、割と最初のほうからこいつだろ、こうだろ、と思ってたわけで。
寧ろスタンガースンお嬢さんとダルザックが必死で隠していた秘密が知りたくてたまらなかったわけで。で、いざ知ると、「え、こんな理由で?」と思ってしまう。
しかもトリックも「はぁぁぁぁ?」と思うような・・・その・・・だって我慢してたとか・・・・えっ?正直エッ?
まさかと思うトリックと理屈が堂々とまかり通っているあたりが時代を感じますね。
そして何より、謎がちゃんと解かれてなさすぎるよ!
続編があるらしいので読もうかなぁ、うーん。迷うなあ。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

とりあえず、たまには古典モノも、ということで読みました。
・・・つか、創元推理文庫50周年フェアで目に止まったもので。。
密室殺人、怪しい関係者、清廉潔白そうな家族、探偵の対決、
のろまな警察・司法関係者と、なんかもう、ザッツ!推理小説!してます♪
いいですねぇ〜、こういうノリ♪
続編もあるようなの...続きを読むで、また読んでみたいです。

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