【感想・ネタバレ】いきもののカタチ 続・波紋と螺旋とフィボナッチ 多彩なデザインを創り出すシンプルな法則のレビュー

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Posted by ブクログ

本編も間違いなく面白いが、エピソード挿話がそれを引き立てるのも本著の魅力。例えば、天皇陛下との食事会の話や猿の惑星についてのコラム。リアルな研究者の日常を垣間見ながら、読書を通じて生物を規定する根源を探る旅のよう。

カブトムシの角やカイメンの設計、海底のミステリーサークル。猫や魚、ヘビの縞模様やそこに潜む色素細胞の規則性を解き明かす解説など、生物学に明るくなくても楽しく理解できる内容。

猿を人間の知性まで高めるのは難しくても、人間の外見を猿に近づける事は、それに比較すれば容易。オオカミから多種多様な犬の外見を生み出した事にも触れながら、著者の説得力のある論説には、なるほどなと思った。外見に限らず、また、技術力に拠らず人間の遺伝子操作は倫理観による。面白いなと思うが、生物の根源を探りながら、倫理道徳を守り、最後まで原始的な状態を保つのは、あるいは人間自身かも知れない。

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2023年03月19日

Posted by ブクログ

進化論の自然選択でいきもののカタチが決まるといういつものヤツかと思いきや、変わったカタチや模様がどのように作られているかという進化論から1段掘り下げたお話。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

カブトムシのツノが幼虫の時から既に体内に格納されていて、風船みたいにして膨らんで形成されることが面白いと思った。
天皇陛下が研究者であったことを初めて知って驚いた。理解できるように色々な質問をしたりお話をしっかり聞いて楽しんだりする姿勢はとても見習いたいと思ったし、深い知識があってもそれを見せびらかそうとしないところは真似したいと思う。
所さんの目がテンで前にやっていたオセロで作る体の模様の実験が近藤先生のお助けだったことを知ったし実際に再びその原理を読んで大まかに理解できて面白さを感じた。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生物がなぜその形になっているのかを探求すると、簡単な法則に行き着くところが面白い。巻き貝の貝殻の形をシミュレートする貝殻作成ソフトでパラメータ次第で2枚貝の形状まで作れることにびっくり。また、耳小骨がテコの原理で内耳に音を伝えるという説(私も信じていた)に疑問を感じ、あの奇妙な形に別の意味を見出したところで、自分の頭で考えることの大切さを教えられた気がした。

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2021年11月30日

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