【感想・ネタバレ】さらわれてのレビュー

あらすじ

叔父の奸計によりさらわれた主人公は、18世紀英国政治史に深く関わる暗殺事件に巻き込まれ逃亡を余儀なくされる。その結末は?!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

遺産相続をめぐって叔父に酷い目にあわされる17歳のデイビッド。彼を通して見るスコットランドの大地や人々の暮らしが興味深かった。
題材となった実際の事件については初めて知ったが、デイビッドの冒険と成長、そして友情の物語として読み応えのある作品だった。
心が折れそうな場面でも、怒りが原動力になった描写に共感した。時にそれがとてつもないエネルギーをもたらし、自分自身を救うことだってある。
目の前の子どもを助けようとする善良な人々が描かれているのには胸を打たれた。人助けは自分の身に危険が迫っている状況ではなかなかできるものではないと思うけれど、たとえ立場が違っても、自分の心に従って助け合うことがきっとできると信じたい。
読んでいて一番面白かったのは、叔父に会って攫われて、上陸するまでのシーン。まだよく知らない相手との腹の探り合いがよかった。

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2024年09月27日

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