感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
匿名
出会えて良かった
未読の方には上下巻同時購入をお勧めします。
優しくない人が悪い人な訳ではなく、いい人が自分に苦痛を与えない訳でもない。誰しも良かれと思って傷つけてしまうことがある。
そんな、BLの枠に留まらないリアルを、ところどころに滲ませた作品だと思います。
下巻読了後に上巻から読み返してみると、「もう無理」だと告げた木内の元カノの苦しみも、「俺が悪いんだ」という木内の諦観もより深刻に感じられてとても辛い。
でもきっと、初読の時にはそっけなく思えた中城の、「きっとお酒はよしなってことなんだよ」と言ってくれるようなさりげない優しさが、少しずつ木内を救い上げてくれたんだろうなぁ。
中城もなんだかんだ言ってわりと序盤から木内を気にかけているし、遊び人と思いつつも惹かれてしまうのは無理ないのかも。
それでも愛されたい相手とばかりうまくいかないという中城を、一番弱っている時に抱きしめてくれたのが木内で良かった。
下巻まで読み終えるとそう思えて嬉しい。
沁みる……
心がちょっと疲れてるな、という時に読むと、本当にこの二人の空気感が心地良かったです。木内がナカジョーくんに懐くの分かるなぁ。
繊細な心理描写に惹き込まれ、下巻では涙もし。読んでよかった。下巻のあとがきに書かれている作者さんのコメントも素敵でした。
良かったです
ゲイの青年とそこに転がり込むうつ病もちの青年のお話です。初めての作者さんでタイトルが気になって購入してしまいました。表紙の絵と漫画の絵が違う感じに見えましたが読みやすかったです。2人の日常の描写や言葉はなく絵だけで心情を丁寧に描かれていてすごく心に残ります。今までによんだことのないタイプでした。えちシーンはほとんどなくライトな感じです。
淡々として病んでる？
元バンドマンの木内が転がり込んだ、ナカジョーの家は、親のビル。何かしらの傷を抱えた２人の同居が始まって、少しずつお互いの事が分かり始めたところで上巻はおわり。画風は淡々としているけど、どことなく、何気なく、暗い。木内の距離感が苦手だった。ゲイだと言っているのに一緒に寝たり、触ったり、慰めるキスをしたり。ノンケがゲイに手を出すパターンは嫌い。流される人も嫌い。
