あらすじ
現代アートの価格は今世紀に入って急上昇している!
今こそアートを購入するチャンス!
素朴な疑問から、世間を騒がせたアートニュース、アートの買い方など、
現代アートを軸にしながら、アート業界の実状をひもとき、
価格構造、マーケット、投資の仕組みをわかりやすく解説します。
【目次】
1時限目:アート鑑賞を投資に変える
2時限目:アート流通の基本構造を理解する
3時限目:世界と日本のアートマーケットを理解する
4時限目:ネットを駆使してアートを買う
5時限目:アートの未来を想像する
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Posted by ブクログ
ZOZO前澤さんがバスキアを高額落札して話題になった現代アートを「投資」という観点でひも読く本です。 日本と海外のアートマーケットを比較しながら、最後には日本人に1点モノのアートを愛でるだけではなく、アーティストを育てるという観点からもアートを楽しんでほしいと主張しています。 先に、元キュレーターである原田マハさんのアート小説、描く絵画はすべて完売させる画家・中島健太さんの本を読んでいたので、より内容が沁みいります。 初心者であってもアート売買の骨格に触れることができるので、興味のある人にはオススメです。
Posted by ブクログ
たまたまギャラリーから原画を買うことがあって、ギャラリーの値付けや作品売買の仕組みがよく分からなかったので知りたく思って購入した。よくあるビジネス書のような装丁であるが、内容はかなり面白く参考になった。著者が理想を掲げているのも好感が持てる。主にアート市場のエコサイクルや、今後のアート市場に対する展望について概説されている。アートへの投資は株式投資などと比べてサイクルが長い。アートを購入する行為はアーティストへの投資でもありアート市場を活性化させることになるが、日本では欧米と比較して十分に市場が成熟しておらず、ガラパゴス的なローカル市場中心となっている。今後はインターネット経由の売買が一層拡大してゆき、なおかつローエンド層の広がりがみられるだろうと展望している。自分などもブルジョワではないので、本来は複製芸術指向であり、オリジナルに対するこだわりはさほど持たずに作品を楽しんでいたが、インターネットをきっかけにオリジナル作品の売買に関わったローエンド層であるため、ほぼ本書で解説されている状況の一部を体験していることになった。
Posted by ブクログ
ネットの普及によって、これまで評論家や一部の人しか知り得なかったアーティストや絵画に関する情報を、一般人も確認ができるようになり、今後はますます情報格差が減っていく。
つまり、鑑賞として楽しみつつ、将来的な付加価値の向上が見込める作品を探しやすくなっている。
その中で、アートを投資として考える際に必要なのは、アート投資は投機ではないということ。
そして、良いとされるアートを出来るだけ多く鑑賞し、目を養うことである。
ギャラリーや美術館へ足を運び、まずは感性を磨くところから始めてみたい。