【感想・ネタバレ】今朝の骨肉、夕べのみそ汁のレビュー

あらすじ

昭和の家族も奇妙で不思議だった。自らの家族を描いたノンフィクション! かくも激しい憎悪、奇妙な絆。父が死んだら お赤飯を食べよう!
焼け野原から復興し、一度は夢を共有した家族であったが、事業で成功した父は、妾を連れて豪遊、母親は身障者の息子と娘2人を連れ別居。愛憎入り乱れた争いをしつつも、お互い支えあう父母。戦後まもなき東京、奇妙な両親たちと自分を描く、工藤美代子版「三丁目の夕日」。<『それにつけても今朝の骨肉』改題作品>
敗戦からたくましく立ち直り、めざましく発展した戦後、古い伝統と新しい制度が同居した時代の奔放な家族風景。『もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら』『快楽――更年期からの性を生きる』などの人気作家、工藤美代子が描く私的昭和風景。
◎「理不尽で不可解なのに愛おしい」<木内 昇(作家)>
※この作品は『それにつけても今朝の骨肉』として2006年2月に筑摩書房から刊行されたものを、改題改稿いたしました。

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Posted by ブクログ



著者の幼少期、昭和初期から平成の世までの自伝。
昭和の香りが色濃く漂う。『オールウェイズ三丁目の夕陽』とはまた違う。
前妻、本妻、愛人を囲い、戦後日本をイケイケどんどんで行く出版会社社長の父親。
下手な家族もの小説より、事実は奇なり。
本書でも出てくる、茅ヶ崎のパシフィックホテル。物心ついた時には、もう営業していなかったが、建物はギリギリ記憶にあるな。
淡々と描かれるが、自伝って個人的には物足りないかな。

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2018年02月15日

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