あらすじ
舞踏会の夜、エリザベスは談話室で聞いてしまった。見合い相手がエリザベスとの結婚を政略結婚だと断言し、「アウラ家に広大な土地がなければ、あんな野暮ったい娘と結婚なんて願い下げだよ」と言い放つのを。男は隣に座る美女を抱き寄せ「愛しているのは、君だけだ」と囁いた。エリザベスは逃げるようにして、明かりのない中庭へと足を進めた。もとより、エリザベスの気持ちなど顧みられることなく、親が決めた相手である。愛されないと知りながら、嫁がなければならない。涙を堪えるエリザベスの近くに現れたのは……ダグラス・ローファー伯爵! 社交界きっての色男として知られるエリザベスの初恋の相手だ。まもなく結婚する身であるエリザベス。初恋を振り切ろうと意を決してダグラスが落としたハンカチを差し出すと、ダグラスに強引に唇を奪われてしまう。酔って、誰かと間違えている? だが、その現場を主催者に目撃され、破廉恥だと責め立てられて、屋敷は大騒ぎ。ついにはエリザベスの兄デビッドまで出てきて、ダグラスに責任をとって結婚するよう迫るのだった――。
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ウジウジしすぎ
両親の不貞と失恋から愛を信じられないヒーローと、子供の頃からヒーローを好きだったヒロインの物語。
ひょんなことから結婚しますが、ヒーローは騙されたと思っており頑なです。それでもヒロインの天真爛漫さに絆されていきます。
設定は好物なのですが、後半で☆2まで評価が落ちました。
ヒロインがヒーローの元カノの策略で媚薬を盛られ襲われかけます。未遂に終わるのですが「自分のせいで」と思ったヒーローは致したに愛を告げたにも関わらず、「自分は相応しくない」と離婚を口にします。もちろんヒロインはようやく両思いになれたので拒否しますが、ヒーローは「時間をくれ」と言い姿を隠します。
更に評価が落ちた理由はその後妊娠が発覚したヒロインが実家を訪れたときに、確執のあった実の母親が「貴方を思ってしたこと」と口にし、ヒロインもなるほどと安易に納得する場面。何だこの茶番劇。
そもそもヒーローがヒロインに好意を寄せたきっかけが曖昧だし距離の縮めかたも早急でした。好物の設定ですがここまで酷いのも珍しい。再読はしません。