【感想・ネタバレ】明末の文人 李卓吾 中国にとって思想とは何かのレビュー

あらすじ

明末中国は既成の世界観が崩壊し、すべての価値観の再編が迫られる時代であった。五十歳を過ぎて「求道の巡礼」を志した李卓吾は、「知」と「言」の乖離する時代精神に抵抗して儒教の裏切者、異端と迫害され、ついに自刎した文人である。高踏的反俗性と草の根気質が合体した過激な言動は狂者を思わせたが、人間存在の意味を問う「性命の道」を貫いた後半生は中国哲学史の主流に連なり、そのラディカリズムは数百年を経て今日に蘇える。

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Posted by ブクログ

中国の人と思想 (10) のように余計な事をせず李卓吾に迫っている。
それゆえ遙かにわかりやすく魅力的な李卓吾が浮かんでくる。
それにしても、李卓吾の自賛といい他者からの評価といい、そのまま私に当てはまってしまうな。
自ら異端を進んだ狷介な人物、私はこういう人間に親近感を抱かずにはいられない。
生き方の指標のひとつ。

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2009年10月04日

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