あらすじ
極東国際軍事裁判で処刑を宣告され、断頭台の露と消えた戦犯たち。彼らの死をめぐる事実関係を洗い直し、知られざる戦争の側面を浮彫りにした力作。
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Posted by ブクログ
・読み応えあり。こういうのを丹念に掘り起こすのがカミサカさんの真骨頂だよなあ。時間の降り積もりに埋もれていく一方の歴史を掘り返してくれる。
・サンフランシスコ講和条約以降にプリズンの制約がかなり緩んだあたりは、以前読んだ「プリズンの満月」に詳しかったので一助となった。
・何にしろ戦犯なんてのは戦勝国の一方的な報復行為に過ぎないんだよ。敗戦国としてはそれは受け入れるしかないんだけど、それは敗戦後の栄華に引き換えて生贄を供出した行為に他ならない。それだけは忘れちゃいけないと強く思う。
・そして家族。戦犯とされた人達の家族を思うとき、この文明の名を借りた理不尽についてとことん思い知らされる。