【感想・ネタバレ】聖者の異端書のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

友人から借りました

 ファンタジー。目まぐるしく、あちこちに行く、お姫様の話。

 弱き者、汝の名は女。
 という言葉で始まるこの物語。
 姫の一人称で、進む。
 この世界の女に名前はない。誰々の娘、誰々の女、誰々の妹と呼ばれるだけ。
 北の地の、さして裕福ではない領地の姫として生まれた主人公は、南の地の従兄王子と結婚することになる。「橙(食べ物)」につられて(笑)。
 が、王子は攫われてしまう。姫は果敢にも、王子を探しに行く。坊様見習の乳兄弟を伴い、近くの国の王子様も巻き込んで。

 けっきょく、彼女は冷静に世界を見詰め続けて、自分というものがどうであり、世界が求めるものが何かわかっていて、神様を盲信しないがゆえに、この宗教社会のただ中で、自分の中の神が遠くなり、ついには殺してしまうことになる。
 でも、老いて死ぬ間際に、息子に一連の旅の手記を託して、乳兄弟に届けさせる。
 乳兄弟は聖人となり、教皇の座についていた。
 彼は覚書をしたためる。
「死んだ後、愛した男のいる天国に行きたいから、神を殺してしまった姫様のために、私に祈れ、というだね。私の分の祈りはすべてあげるよ、姫様」と。
 優しい物語。

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2011年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

んー…なんやらよくわからんかった…
何度もこれなんだったっけ、あれなんだったっけ、と行きつ戻りつしながらようやっと読んだ。斜め読みしてるからかもしれないけど。
「大変、終生請願をしなきゃ」ってところが??となってしまって。大事らしいのにあんまり触れられてなくて(後に書かれるけど)置いてけぼりになっていた。
最後の方の問答もなんでこの子こんなこと言い出すの?と頭にハテナが飛びかった。
オチもよくわからんかった。結局なんで皇帝に結婚誓うのかわからなかった。ただ、「わたし」がマンフレートとアルジュナの誘いを断ったのはすごいなと思った。普通の流れならマンフレートになびいて良さそうなのに。
登場人物がたくさんいすぎて混乱したのかもしれない。
そしてコメントとあとがきが嫌だった。完全に個人的な事情です。この方、この一冊だけなのかな?あまり名前を聞かないような。

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2015年03月29日

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