あらすじ
街の異変は激しくなり、人々を襲い始めた。指を失った時計士シリルは、壊れてしまった〈世界時計〉を直すため、世界中に飛び散った部品を集め、不死身の町兵アンスルらと運命の地へ向かうが!?
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Posted by ブクログ
おおお面白かった…!
やっぱりこの方らしく時々ぐろかったりスプラッターだったりはするんだけど、途中から食い入るように読んでしまった。
崩壊に向かう世界の壊れ具合も凄まじいのだけど、人が虫に変わってしまうというのが衝撃の設定だったよ。アルハ・ダーリの虫に変わる理由の推察に、なんというか納得してしまった。思ってしまっては駄目なんだ。理だなあと思った。
最後がどう決着つくのが気になってたまらなかったんだけど、よかった。本当によかった。
描かれていないこの話の続きにハープ兄妹とシリルが出会えることを祈るね。
Posted by ブクログ
上巻で盛り上がった物語がストン、と綺麗に胸の中に落ちてくるような感覚になりました。
ルーカス、シリル、アンスル、それぞれの成長と苦悩がよく判り、特にアンスルの成長は見ていて非常に気持ちいい。逆にシリルの苦悩もよく判り、読んでいるこちらも切ない気持になりました。
特に途中の最後(我ながら妙な日本語です)の展開は、予想できていたものとはいえ切なさ爆発。だからこそ最後の最後の展開がとても幸せだなあと胸がホッコリしました。最後の一行、最高です。
Posted by ブクログ
思ったよりキレイに終わった印象。とはいえ最後のシリルと弟くんとのやり取りはピリリと酸味が効いてて良い感じ。それを踏まえてのアンスルの行動がにくいな!
Posted by ブクログ
大人向けのラノベだと思い手に取ったのですが、想像通りの作品でした。
もっとも、ここまでグロくてドライだとは思っていませんでしたが。
物語は、スチームパンクを彷彿させる世界観に雰囲気あって魅力的なんですが、危機に直面してもハラハラするような展開にならず、淡々と物語が進んでしまうのは、勿体無い気がした。
主要人物の一人が不死だったり、世界を10年前に巻き戻すというのが、物語の目的なので、最終的に元に戻るからどうなってもいい、といえばそれまでなんですが、もっと物語に引き込まれるような吸引力があったら傑作になった気がするだけに、残念でならない。