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Posted by ブクログ
ヘリコプターの問題、トイレの問題、登山道の問題、これらは重要で公共性もあるのだが、今までは全て民間の山小屋の努力でなんとかしてきた。しかし、近年登山者の減少等によりいよいよ破綻し始めている状況がある。山を楽しめる背景というのは山好きは知っておくべきであろう。
Posted by ブクログ
するどい問題提起の本。
日本百名山などで登山をする人もおおい。私も山好きの一人。私たちが使っている登山道を整備しているのは、誰?
北アルプスでは各山小屋が分担して、登山道の整備をしている。山小屋の位置づけとして、宿機能だけではない登山者保護に類する仕事もある。かといって補助金がたくさんでているわけでもない。山小屋が自助努力の中で、金も労働もだしている。
山小屋へ物資を輸送するヘリコプター。かつては競争原理も働いていたが、今は1,2社が頑張っていて価格も高い。危険や高度資格が伴う山岳パイロットはそもそも育成も難しい。数年前に救助ヘリが遭難したり、ヘリ故障で数週間飛ばなくなったときは、歩荷で運びあげる必要もあった。
北アルプスの中で公共機能を担う山小屋への補助がない中、コロナで宿泊制限が必要で、収入も激減。
山好きの一人として、読んでいて辛くなるとともに、現状を変える必要性をひしひしと感じた。