あらすじ
特別車両で密談する秩父宮、大宮vs.浦和問題を語る田山花袋、鶴見俊輔と竹内好の駅弁論争……。鉄道が結ぶ小さな出来事と大きな事件から全く知らなかった日本近現代史が浮かび上がる。朝日新聞土曜別刷りbeの好評連載、待望の新書化。
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Posted by ブクログ
朝日新聞連載コラムの書籍化。故半藤一利氏のピンチヒッターとして連載が始められたとのこと。中央停車場・東京駅、天皇の御召列車・原宿宮廷ホームという話題から始まり、鉄道と共に歩んだ日本の歴史の概観である。柳田國男からの引用「この国土を愛したくなる」感情はパトリオティズムでありナショナリズムではないという文章が印象に残った。著者は私より5歳年長だが、鉄道ファンとして若い時から様々な路線、列車を経験しているのが羨ましい。「午後12時24分」という時刻表記があったが、戦前の時刻表示に合わせたとしたらマニアックだ!
Posted by ブクログ
お父さんに鉄道に乗りに連れて行ってもらう話があちこち出て来るのが印象強い。オイラも連れて行ってもらったし、連れて行ったし。ドンピシャとは言わんけど宮脇俊三亡き後、一番近いところにいる気がする。
Posted by ブクログ
原さんと同じような政治学者は、他にもいよう。また、歴史を論じる人も。
しかし、「鉄」であることを活かせる人はいまい。
鉄道×政治の文章は、これまでも原さんは残してきたが、今回は「政治」「鉄道」の両方の成分が高い。
Posted by ブクログ
鉄道マニアから歴史学者。自信の専攻と鉄道を結びつけた縦横無尽な思索の時間旅行。
朝日新聞土曜別すり「be」に連載中のエッセイ。身近な鉄道を題材に筆者の歴史知識を基に過去に思いを馳せる旅。
小説のワンフレーズだったり作家の日誌だったり。言及される列車の時刻表を調べる、通勤に使う路線の沿線の隠された歴史、列車内での会話から見える世相。幅広いテーマ、コンパクトな文章で楽しめる。
読みやすかったです
鉄道に関する読みものが好きな私です。
原教授の著書を読むのは3冊目になります。
前回読んだ「レッドアローとスターハウス」は鉄道とあまり関係無く期待外れでしたが、今回は充分楽しめました。
もともと新聞の連載コラムとのことで一話ずつ短くまとめられて読みやすかったです。
次は何を読もうか。