あらすじ
2020年10月の菅総理の所信表明演説で「2050年までにカーボンニュートラル,脱炭素」を宣言,今年4月の気候変動サミットで温室効果ガス46%削減を表明したことにより,エネルギー事業の方向転換を迫られています。
その中でも最重要なカーボンニュートラルとは何か? 水素・再生可能エネルギーを活用するなどCO2(二酸化炭素)の排出量を極限まで抑え,カーボンリサイクルで排出されるCO2を循環させるなど,排出量を実質ゼロにするクリーンエネルギーシステムです。
世界が水素や再生可能エネルギーなどのグリーンエネルギーに舵を切る中,遅れをとっている現在の日本のエネルギー動向を踏まえ,カーボンニュートラルを実現するために必要な技術,これから具体的に何をしなければならないのかを国のエネルギー技術戦略策定や,さまざまなエネルギー分野の調査研究を受託するエネルギー総合工学研究所の博士たちがわかりやすく解説します。
既刊の「図解でわかるカーボンリサイクル」もあわせて読むことで一層,理解が深まります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
体系的なイメージ、網羅的な知識の土台づくりとして本書は素晴らしいと思った。分野的に進退が著しいので書かれている内容が最新と変わって来ているかもしれないが、知識蓄積のスタートとしては申し分ないと思う。本棚行きです。
Posted by ブクログ
カーボンニュートラルは、
電力
非電力
で考える。
電力は、
火力における二酸化炭素を減らす
→効率化
アンモニアとの混焼など
二酸化炭素を回収、固定する
→CCS
再エネを増やす
→時間差、地域差を補うため
蓄電技術を併用する
原子力を使う
ことで、二酸化炭素の排出量を減らす
非電力は、
運輸部門
民生部門
産業部門
のそれぞれが対応していく。
運輸部門では、
BEV バッテリー
FCV
へのシフト。
そのために、航続距離と、充電時間の短縮。
バッテリーが解ではなく、非接種給電が
解かもしれない。
民生部門は、
家庭
業務(お店など)
に分かれる。
使うエネルギーの半分程度は、すでに電気。
残りを電気に切り替えていく。
ZEB/ZEH
産業部門も、
二酸化炭素を少なくする
回収する
電気に切り替える
まとまった量のCO2がでるためCCSとの
相性は良い
ことで対応する
Posted by ブクログ
広く浅く電力業界、カーボンニュートラルのことがわかる本。電力システムや蓄エネルギーのあたりを深く勉強したかったが、そこまで深い内容ではなく基本的な内容が中心であった。