【感想・ネタバレ】ちいさな大きなたからもの 特別養子縁組からはじまる家族のカタチのレビュー

あらすじ

元宝塚歌劇団月組トップスター瀬奈じゅんさんは、夫の千田真司さんと結婚したのを機に、不妊治療を始めます。いつしか「妊娠」がゴールになっていた辛い治療の日々。そんな中「特別養子縁組」という制度を知り、これが最後と決めた不妊治療に挑みます。しかし結果は叶わず。二人は涙しました。
特別養子縁組で子供を迎えると決意したふたりは迎え入れの準備を進めます。ほどなくして迎え入れる子供が生まれたとの知らせが届いたとき、瀬奈さんは、自分を取り巻く光の色合いが一気に変わったといいます。そして生後5日の赤ちゃんを迎え、新しい家族の日々がスタートしました。

瀬奈じゅんさん、千田真司さん夫妻の体験を通じて、不妊治療に悩んでいる方や、病気、その他さまざまな事情で子どもををあきらめないといけないと思っている人たちにむけて、産むことだけが選択肢じゃない。特別養子縁組という選択肢もある。ということを示した作品です。

「特別養子縁組は、子どものための制度であると同時に、親も子どもも、お互いに幸せになれる制度なのだと感じています。
息子も将来、何らかの思いを抱えるときは来るでしょう。でも自分を取り巻く人、世の中の人の考えが、僕たちのような家族を受け入れてくれるものであれば、悩みを少しでも減らしてあげられるかもしれないと思います。
僕たちが望むのは、特別養子縁組家庭で育った子どもが、特別視されないことです。さまざまな家族のカタチを受け入れてくれる世の中で、一人でも多くの子どもが、幸せに育ってくれることを願っています。」(本文より)

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Posted by ブクログ

つらい不妊治療を経て、特別養子縁組をして、子どもを授かる。
養子縁組制度についてわかりやすく書いてあり、不妊治療をされている方、特別養子縁組について知りたい方に、とても参考になる本。
血の繋がりはさほど重要ではないと思え、心が温かくなった。
今後、このご家族のような『血縁はなくても本当の家族』により、たくさんの小さな命が助かるといいな。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

養子縁組という制度を実際利用した立場からの嘘偽りない気持ちや実際の行動、不妊治療期間のこと等を述べている本。
養子縁組は何となく難しく複雑な制度だと思うし、"授かりたい=養子縁組"と思い浮かぶ人はそう多くはないと思うが、とてもいい制度だと思うし、もっと世間に知ってほしいものだと思うので、こういう本に出会えることができて嬉しかった!命に関わることだからこそ、民間団体であっても自由度もある程度制限されて、誰も傷つかない良い団体が増えていくことを願います。

どんな形であれ、子供が欲しいと思い、行動することや実際授かることはエゴでもわがままでもない。親が幸せだと思うなら子供も幸せなはずだし、子供にとっては親の笑顔が1番嬉しいもの。
ましてや、集団生活の中で育つはずだった子が、特定の親から愛情をたっぷり受けて成長することができる環境に行けることは子供にとっても幸せな事だし、養親にとっても待望の子を迎えられて一石二鳥のこの制度は本当に多くの人に利用されるべき!
もちろん成長する上で難しさや複雑なことにぶつかることもあると思うが、血の繋がっている親子にも色んなトラブルは付き物。
血の繋がりは関係ないと心から思うし、どんな関係であれ愛情が全て!

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2023年11月08日

Posted by ブクログ

瀬奈じゅんさんが特別養子縁組でお子さんを迎えられた。不妊治療からお子さんを迎えるまでの気持ちの変化や経緯が細かく、そして驚くほど率直に書かれている。私は宝塚の男役時代からのファンだけれど、ここまで率直にさらけ出された勇気に、尊敬しかない。私には、ご夫婦ともに考え方や行動の仕方に共感でき、頷ける部分が多かった。お2人を、心から素敵だなと思った。
私の周りにも不妊治療をして、うまくいった友達もいれば、頑張ったのに授かることのできなかった友達がいる。婦人科系の病気を患ったために不妊治療せずに諦めた友達もいれば、独身の友達も多い。同性がパートナーという知り合いもいる。
今の時代、「家族」のカタチも多様で良いと思うし、子供は社会全体で守り育てていくべき存在だと思う。一番大切なのは、子供が幸せに育つ環境で、血のつながりではないのではないだろうか… 悩める方たちにこの本の情報が届き、思考の範囲が広がるきっかけになればいいと思う。
私自身、オトナとして、色々なことを考えるきっかけになった(養子は難しくても、私にも何か出来ることがあるのではないか…里親制度など調べてみようか…)。
瀬奈さん・千田さんご夫婦をこれからも陰ながら応援します。

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2019年12月10日

Posted by ブクログ

辛く長かった不妊治療の末、養子縁組で子どもを迎え入れた夫婦のドキュメンタリー。今、現在、養子縁組の活動をサポートする会社を立ち上げ幸せな日々を過ごしている様子が伝わってきてこちらまで幸せな気持ちになれた。

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2025年05月21日

Posted by ブクログ

やはり養親になるには相当の覚悟が必要だよなぁと改めて考えた。自分で妊娠した場合よりも、さらに大きな覚悟がいる気がする。
"家族"って、血の繋がりがすべてではない。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

それでもやっぱり、特別養子縁組はハードルが高い気がしてならない。それはまだまだ特別養子縁組について知らないことがいっぱいあるからなんだろうなぁ。

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2019年12月11日

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