【感想・ネタバレ】暗い落日のレビュー

あらすじ

私立探偵の真木は、実業家・磯村の依頼を受けて、十九歳の劇団研究生・乃里子の行方を捜し始めた。調査が進むに従って、バーの女、ボーイフレンドの父と関係者が相次いで殺され、一族の暗く重い過去が真木の前に現れる。

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Posted by ブクログ

この暗さがなんともね、イイネ!
もうね、今どき漁村の近くの断崖から車を落下させてなんてもうね、津軽海峡・冬景色、ですんで展開的に無理があるけどね、この昭和なら許されるわけですよ。畳の一間に絨毯をひく貧しさとか、成り上がった金持ちとその強力な父親に抑圧された息子みたいな設定とか。それもまたアリなわけですよ。
色恋沙汰も全く無し。ひたすらストイックに頑張る主人公にサラリーマンの悲哀を重ねつつも共感せずにはいられない、そんなおっさん向けの物語。

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2023年10月10日

Posted by ブクログ

国産ハードボイルドの黎明期を飾るとされる長編。あからさまにロス・マクである。重い空気感は悪くないが、悲劇の根幹にある秘密に、ひねりがなさ過ぎる。この程度の真相なら、もっと早くに看破してもらいたい。それと、自分の方は他人を信用せずに、嘘ばかり吐いてるくせに、他人には自分を信用してもらいたがる探偵の身勝手さが、微妙に神経に障る。

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2022年03月19日

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